しかしながら、あるジャンルだけはひたすら斜陽の道を転げ落ちている。
それはショートショートだ。
オヤジの青年時代は、隆盛を極めたが、’80年代あたりから陰りが見え、’97に星新一先生が亡くなってからは、没落の一途を辿っている。
まるで、ショートショートを育てた星先生が、墓まで持って行ってしまったような状況だ。
そんな中にあって、ショートショートの歴史から作法までまとめた、『ショートショートの世界』が出版されたことは、作者及び出版社に拍手を送りたい。
それにしても、本書を書き出しが、『本書を手にしながら、「え? ショートショート? 何それ?」と首を傾げている方もいらっしゃるかも知れませんね』と始まることだ。
いつの間にか、ショートショートも星先生も知らない世代も増えたのだそうだ。
これも時代の流れではあるが、若き日、夢中になった『ショートショート』が消えて行くのは、何としても寂しい。
昨今は、ネットのHPでショートショートを掲げるHPも、たくさんあることはあるが、ほとんどは今一だ。
その理由は、ショートショートの歴史と作法について、無知であることから始まるのではないか。
本書は、ショートショートの歴史から作法までを簡潔にまとめた、ショートショート入門書としても最適である。
『ショートショート』に興味がある方、創作してみたい方は、是非、本書の一読をお薦めする。
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- 高井 信
- ショートショートの世界