書こうかどうか、迷ったが、ブログの記事を読んでいたら、余りに一方的な視点ばかりなので、敢えて書くことにした。
それは、昨夜、 8月13日(土)フジTVで放送された「実録・小野田少尉 遅すぎた帰還」 についてである。
小野田少尉の信念と行動については、敬意を表するし、時代背景からやむを得ぬものだったとも思う。
しかし、21世紀に生きる我々が単純にお涙頂戴だけでは困る。
戦後も、全く無用な戦闘に駆り出された、米軍やフィリピン軍の兵士のことも考えるべきだろう。
ドラマの中では、残留日本兵の殺戮の場面ばかり強調されているが、米軍やフィリピン軍にも、少なからず死傷者が出ていたはずだ。
無用な戦闘に巻き込まれて死傷した、米軍やフィリピン軍の兵士にも家族がいただろう。
それらの人々について、我々は考えなくよいのだろうか?
確かフィリピン人の家に押し込み、「お前等貧乏人だから……」と言う台詞があったように思う。
フィリピンの友人も多いが、彼等の国では、食事に困らなければ、立派な中流だ。
それでも、病気になれば、薬代まで手が回らず、安易な心霊治療に頼るのだ。
心霊治療にさえ金の払えない連中は、ただ横になっているしかない。
病気になったのが働き手なら、家族は全員飢えることになる。
そんな人々から、銃で脅して食料その他を掠め取るのが、帝国軍人のやりかたなのか。
「大東亜共栄圈」「八紘一宇」の題目は、何だったのか。
大日本帝国以外の、アジアの諸国を隷属させることが、「大東亜共栄圈」「八紘一宇」の意味だったのか。
小野田少尉個人に責任を追及する考えは毛頭ないが、少なくとも、21世紀の日本人は、多面的な視点を忘れるべきではないだろう。