学生時代の友人が、毒親になった。

元々「自分には母性が無い」と言っていた友人だったが、
結婚して、母になり、育児を経て、
「やはり自分には母性が無かった」と言い切った。

イライラすると簡単に子どもに当たる。
よく分からない理屈で突然激情する。
八つ当たりされた子どもは、また小さな弟に当たる。
幼児の3歳差は大きい。
泣いて厭がる小さな弟に、全体重で乗し掛かる子どもの、無表情が怖かった。
兄弟間に止めに入ると、「なんでよ?!」と兄の方が癇癪を起こした。
そりゃそうだ、母親がしたことなのに、どうして自分はしたらいけないのか。

「この子ヒステリックなの。本当に困る」と友人は顔をしかめて言った。


あんたがヒステリックだからだよ。

子どもの目の前で人格否定するなよ。


友人を見ていると、自分の親を見ているようで気分が悪くなった。


母性ないって自覚してる奴が2人も生むなよ。

自分の性格や子どもの幸せより、世間体を優先するなよ。


友人に対して、いくらでも毒を吐けそうだった。


友人の家庭は上手くいっていない。

夫婦喧嘩で物を投げつけられるらしい。
食器が割れた、とか言う。

「あいつ(旦那さん)、絶対毒親だよね?!」友人が愚痴って言った。

「もうタヒにたい」
ある日、友人が愚痴ったので、地元の友人たちで集まった。
会ってみれば友人はケロリと元気で、相変わらずハイテンションで家庭の愚痴を吐きまくっていた。
「タヒにたいなんて言うから心配したよ、良かった、元気じゃん」
安心して言うと、友人がキョトンとした。
「え?誰が?私そんなこと言ってないよ!」

こんなことが増えてきた。


どんどん私の親に似てくる、と思った。

どうして毒親って、すぐ記憶が無くなるんだろう。

どうして毒親って、自分は毒親だと思わないんだろう。

どうして毒親って、日本語なのに言葉が通じないんだろう。

友人に言えないことが増えた。
本音で話せなくなった。
ストレスが増えた。

嫌悪感が増えた。


いるんだ、
母親になった途端、
厭な奴になる人たち。

父親(男)優先、とかさ。

大体、家庭環境に何らかの問題があって、
問題視せずに、解決せずに、家庭や子どもを持った人たち。

違和感に直視せず、
気楽な方、世間体の外聞良い方を選んだ人たち。

自分の気持ちに鈍感になれる人たち。
(愛情(自愛)が足りていない人たち)

自分の気持ちに鈍感な分、
子どもや家族の気持ちに鈍感で、
平気で傷付ける人たち。

逆にとても傷付きやすくて、
少しでも傷付けられたら、子ども相手でも倍返ししたい人たち。

うまく生きてはいるけど、
本当の意味で、自立していない人たち。

ひとりでは生きていけない人たち。


なのに罪悪感がない人たち、
なぜか自己肯定してる人たちが、
毒親になるんだと思う。