結構酷いことを書きます。
メンタルがきつい方は、今回読まないでください。
観覧注意の内容です。

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私の知っている摂食障害は、
もう治っているだろう細身女性がひとりと、
中学生の頃に読んだ小説1冊、ほぼそれだけ。
細身女性は、過去にガリ痩せしたり太ったりしたらしいが、私と出会った頃には安定していた。ひとりのときはよく食べると言っていたが、私も過食するため、食事の内容は病気と感じる程度ではなかった。普通ではない程度ではあったが、自分でコントロール出来ていた。
小説は、題名を覚えていないが、主人公が「サヴァ」というあだ名の女の子の話。鏡のなかのサヴァ、かな?
拒食症の女の子の話。
出された食事を、ナイフとフォークで細かく切るばかりで食べない。痩せ過ぎで入院して、拒食症の女の子たちと過ごす。
骨が浮き出て、寝返りすると体が痛む。
痩せ過ぎて、体温が保てないため、体毛が生えてきて、「私を守ってくれている」と撫でるのが印象的だった。
不思議だが、中学の夏休みの課題図書の一冊だった。

小説は非現実的過ぎた。
細身女性も健康的で、非現実的だった。

ある日、ショッピングモールに向かう途中、腰の曲がった老婆を見た。
ほぼ90度に体を曲げ、前も向かず、足元を見つめて、少しずつ歩いて移動していた。
違和感があったのは、洋服が幼かったから。
違和感の理由分からず、しばらく様子を見ていた。
そのひとは、ミニスカートだった。
髪型が、ツインテールだった。

拒食症のひとだと気付いた。
腰の曲がった老婆ではなく、
自分の脚の細さをずっと確認しながら歩いている、
ガリガリに痩せた女の子だった。
これは病気だと思った。
小説で読んだサヴァがいた。

拒食症って、きれいになりたくて痩せるんだと思っていた。
全然きれいじゃなかった。
ガリガリなのに、脚の肉付きをずっと気にしていた。

脚も腕も顔も枯木のようだった。
何のために痩せたいんだろう。
何が目的なんだろう。
どこまで行けば満足なんだろう。
どうなれば止めるのだろう。

拒食症のひとは、人の目が怖いから、痩せたいんだと思っていた。
それか、痩せてるマウントで自信が欲しいから。
なのに、病人みたいになっていた。
正常な判断ではない姿。
たぶん、数字だけを見ている結果。

私は実態をよく知らなくて、
摂食障害って精神病なの?
生活保護受けられるなんて不思議な感じ、と思っていた。
正直、摂食障害を軽く見ていたと思う。
唯一知る摂食障害の細身女性が、生存戦略に長けていたから。

でも、実際に見た。

若いのに、五体満足なのに、苦しんでいる。

腕の無いオペラ歌手のインタビュー記事を読んだことがある。
「大事なのは体の過不足ではない。心が健康であるかどうか。私が幸せでいることに、腕の有る無しは関係なかった」

アダルトチルドレンの仲間、
パパゲーノの仲間、
健康を享受して欲しい。
若さを享受して欲しい。
人生を享受して欲しい。

私の理想が高くて、ワガママだと分かってはいるけど。
どうか世の苦しみが減りますように。