前回ブログ後
みんなそれぞれが複雑な想いを抱え、それでも本音を言い、反省し、これからのことを話してた中
ある意味で全員が立ち止まる機会が訪れた
嫁が思い出したように
「そうだ!コンビニでお菓子も買ったんだ!」
と、バッグを取りに向かう時だった
「(嫁)さん!!!」
嫁はふらつき
足を捻った
嫁に対して超心配症な片腕達は
「すぐ先生呼んでこい!!」
「車椅子持ってきて!」
大騒ぎ
当の本人はどーしたの?みたいな顔
脳神経の先生が来てくれて
「何?(嫁)さん、足?痛いかな?立てる?」
「うわ💦意外と痛いかも💦いつもより低いヒールなんだけど💧」
「(嫁)さんにしては低いけど、この高さの分、足が曲がってしまったんだよ?突然起きることって凄く力が乗ってしまうからね」
「(脳神経)先生の説明は分かりやすい💧」
「そう(笑)良かった。きっと(外科医)先生も来るはずだから」
いつもならサンダルの音がパタパタ響くのに
いきなりドアが開き
息を切らした先生は両手にサンダルを持っていた
「何事だ💦(嫁)ちゃんの足!?どーした?!捻ったって!?」
「ちょっと痛い。でも歩けなくはない」
「痛い!?じゃあダメだ!入院!」
「は💧」
「泊まってみない?」
「通う(笑)」
「そーだよね💧でも捻挫は意外と長くかかるからジッとしててよ?」
素足にヒール
ジーパンをめくった嫁の足を見てみんなが言葉に詰まった
「(嫁)ちゃん?こっち腫れてない?!」
「あー、これね。思わず空飛んだのよ、私。」
「空!?」
「蹴っ飛ばした。私ってこうやって腫れるのよ。痛くもなんともないの」
「んーーー💧とりあえず両方湿布しようか💧」
嫁はちょっとぶつけただけでも派手にアザになったり腫れたりする
そもそも骨と筋肉しかないから目立ってしまう
でも
屋根屋の友達が
「疲れてないわけナイよな。常に頭の中には2個、3個のこと考えながら1人1人のことまで考えててさ。運動神経の良い(嫁)ちゃんがフラフラするわけないもん。何日も全力疾走してたのと同じ。もうちょっと早くどこかでストップかけるべきだった」
この言葉はみんなに響いた
片腕の側近が
「1度落ち着く時間が必要だったのかもしれませんね。(嫁)さん、今何がしたいですか?」
「バッグの中のグミ食べたい」
「たくさん買いましたもんね(笑)食べましょうか。それから本当に痛みは大丈夫なんですね?」
「私も膝をケガした時に学んだわよ💧小指ぶつけた方がよっぽど痛い感じ」
「そうですか。なら良かった」
「あのさぁ、」
「はい?」
「少しは分かった?」
「え?」
「誰かが犠牲にでもなったら、こんなじゃ済まないってことを。あの時に止めればとか、早く気付いていればって。過ぎたことは変えられない。このことを忘れないでね」
「そうです。やっぱり(嫁)さんが言うことは正しいんです。あとは?どこか行きたいとか、食べたいとか」
「ラーメン!」
「また!?(笑)」
「とりあえず帰らないとね。子供達が帰ってくるし」
スリッパを借りて普通に歩ける嫁を見てみんながホッとした
それから一旦、ひと区切りついたんだから休もうってことになった
帰り際、議長に嫁は言った
「(議長)さんもいろいろ頭の中を整理しなきゃね」
「え?あ、はい。そうですね」
「闘争本能出ちゃってるよ(笑)」
「あーーー。やっぱり分かってたんですね、すみません」
「最後のステージはもう用意された。みんなもいる。どんなケジメをつけるのかは任せるから決めたら教えてね」
深々と頭を下げる議長にジーンとした