前回ブログの続き
嫁はナンバー2に電話すると言ったが
「もしもし?(嫁)と申します。あ、分かる?(笑)あのー、お願いがあって。私って言わないで(ナンバー2の運転手)さんに繋いでもらいたいんだけど」
なぜか事務所に電話して、運転手を呼んでもらった
「お疲れ様です。うん、きたきた。きっと(ナンバー2の運転手)さんは傍で全部を見てただろうと思って。毛皮のオジサンもなんか変だったし」
声だけで分かるのかと感心していたら
「え、そんな気がする?ちょっとさ、このまま様子を見るような余裕ないよね?靴のオジサン(ナンバー2)にはまだ。これって一斉に動かないとダメよね?」
一斉に、と聞いて
仲間達が次々リビングを出ていった
嫁は5分後にまたかけ直すと言い
リビングをぐるぐる歩き回りながら考え事
誰も声をかけようとしなかった
その間に仲間達は出かけられる準備をして戻ってきて嫁の歩き回る姿を目で追った
そして
「やっぱり(理事)さんのところに(犯人)って人達を置いてもらえる?」
「もちろんそれは大丈夫ですけど。移動させる理由はあるんですか?」
「犯人を狙ってるのよ」
「え?やっぱり会長が?それとも(片腕)さんの件ですか?」
「靴のオジサンが」
「え!!!それはマズイ!早くしないと!」
「(ナンバー2の運転手)さんが言ってた。もしかすると1番狙ってるのは靴のオジサンじゃないかって。だからおかしいのよ。いつもなら絶対止めないもん。あと(便利屋の元若い衆)、悪いんだけど」
「どこへでも。(議長)さんの事務所は撤退して(ナンバー2)さんの事務所周辺に移動させます」
「さすがね」
「でも移動させてどうするつもりですか?」
「(議長)さんの回復の時間稼ぎ。そのあとすぐ警察に引渡す。靴のオジサン達が何かやってからじゃ遅いから。病室でさ、靴のオジサンが1人で行動して取り返しのつかないことになった話しをしたじゃない?(嫁の元カレ)と毛皮のオジサンのことを」
「今思えばですか?」
「そうよね?初めから狙ってたのかもしれないよね」
「辻褄が合っちゃう。じゃ(嫁)さん、また連絡取り合いましょう。俺、車に乗り換えてそのまま直行します」
「ごめんね?」
「なんで(笑)俺が何のために生きてるかお忘れでしょうか?(笑)」
「忘れてないよ」
「ってゆーか、こんなに頼りにしてくれてる~って思って喜んでるんですけど伝わりません?(笑)」
「そっか(笑)じゃあお願いします」
「かしこまりました!」
どこかの隙間から24時間の監視
そして何かあれば体を張る
いくら強いからと言っても過酷だ
そのために堅気になったと分かっていても
頼むのは気持ち的に簡単じゃない
更に嫁は仲間達に
「(便利屋の元若い衆)が向こうに着くまでの2時間が勝負なんだけど」
「なんなりと!」
「(大工の後輩)君達は(議長)さんの事務所に見積りがてら行ってくれる?それと情報収集に」
「やったぁ!もちろんです!!行ってきます!」
「(外装屋の友達)君達には、」
「任せておいて?何でも言って?」
「(理事)さん達が犯人を移動させるサポート」
「おー!もしも暴れたりしたら?」
「それなりに(笑)」
「了解!!あ、そこそこにするからね?(笑)」
「信用してます(笑)そしてパパ」
「マジかっ、オレにも役目があるの?!」
「私を靴のオジサンの事務所に連れてって。直接説得するから」
「電話じゃなくて?」
「靴のオジサンって、これが最後とか、そーゆう時って周りに凄い態度とるのよ。わざと遠ざける」
「あれ?病室で会長に怒鳴ったよな?!」
「もうあの時点で心に決めてたのね。だから毛皮のオジサンも何にも言わなかったんじゃないかな。普通、会長に怒鳴るって、いくらなんでも止めるわよ?周りにいろんな立場の人がいるんだから。冷静だったのは心に決めてしまっていたから」
「毛皮のオジサン、出てきたばっかりじゃん」
「だから2人でやるつもりなのよ」
「マジかよ!早く行こうぜ!!」
「あ。」
「なんだよ💦」
「重要人物に電話するの忘れてた」
「は?!誰💦」
「(助っ人)」
「そうじゃん!もうあっちにいて止めてくれんの(助っ人)さんしかいないんだから💦」
「もしもし?(助っ人)?私からだと分からないように1人になってくれる?大丈夫?重大なことだから驚いて?あのね、犯人を靴のオジサンが狙ってるのよ」
スマホ越しに思いっきり驚いてる声がした
ナンバー2の運転手と打ち合わせて何としてでも2時間何もないようにしてほしいと頼んだ
2時間のタイムリミット
誰も犠牲にならないようにみんなで動き出した