前回ブログの続き
助っ人と便利屋の元若い衆はやはり神経が太い組
兄貴はオレ達側
窓から見える雲を観察する人数が増えた
「真ん丸の雲があったんだよ?」
「月みたいな?」
「真ん丸は珍しい。あ、あれ珍しくない?」
「あの太い鉛筆みたいなやつ?」
「とうもろこし」
「タケノコ」
「お腹すいてるの?」
「朝、コンビニでラーメン食べたっきりだ」
「あー、コンビニのラーメンなー」
「は?コンビニにラーメン屋さんがあるの?!」
「知らないんだ(笑)」
「レンジで有名店のラーメン食えるんです。俺も教えてもらって食いました」
「食べてみたい💧」
「今?(笑)」
「タイミング悪かったかな(笑)」
「ラーメン💦」
「ラーメン病(笑)」
「いつでも食べれるでしょ(笑)」
「あーあ💧ラーメン食べたいなぁ💧」
「始まった(笑)」
「聞こえないフリしよ(笑)」
いくら大好物だとはいえ
こんな時に食欲があるなんて💧
なんて恐ろしいんだろうと改めて思った
でもラーメンを忘れる出来事が起きる
「シーーーッ!!!」
「あ!!!」
「来たか?!」
革靴でもサンダルの音でもない足音
みんな病室を飛び出した
「(議長)さんだ!!!」
手術は終わった
みんな看護士さんの言葉を待ち沈黙した
「先生が来ます。私達からは何も。ただ、これだけは言っても良いかな」
「何!!!」
「凄く大変な手術でした」
どっち?
凄く大変はどんな意味!?
まだ眠ってる議長を前に声を出すことをみんなが我慢した
「先生来たら全部分かるんだよね?」
「分かりますよ。(議長)さんのケガ、相当な痛みだったと思います。手術までよく耐えました」
「夜通し喋ってたって言ってた。寝かせてあげた方が良かったのかな」
「皆さんがいたから痛みに耐えられたんだと思いますよ?皆さんのお陰。心強い支えです」
看護士さんのテンションがなんだか違ってることはみんなが気付いていて
「あのー💧そのしっとりした感じは良くない結果だってゆうことなんですか?💧いつもなら大丈夫!大丈夫!って言うじゃないですか」
「今日、私達が言えることは凄く大変な手術だったということだけ」
急に頭の中が真っ白になった
パタン!パタン!とサンダルの音が聞こえ
先生が来ることが分かった
なんとも言えない緊迫した空気になって
サンダルの音がいつもの倍に大きく感じた
ドアが勢いよく開き
「ん!?なんだ?どーした?」
「先生💦覚悟して聞くから本当のこと言って💦」
「本当のこと?!」
「(議長)さんの手術💦約束通り腕はなくなってない💦それで十分!!💦でももしもこの先、動かないとかならそれも全部受け止めるから💦」
先生は目を閉じて頷いて聞いていた
これは覚悟して聞いた方が良いと思った
腕を失くすという最悪な状態は回避できた
これ以上のことはないと思う
先生はみんなを見回して
「それだけの覚悟を持ってるなら言うぞ」
「うん💧」
「なーんてな(笑)」
「え!!!」
「俺を誰だと思ってるんだ?(笑)」
仲間達は一斉に泣きながら
「天才外科医だよ💦先生、ありがとう!!!」
あれだけ重症だった腕は
復活します
リハビリは大変だし今までのように完全に動くとも限らないが使えるようになる!と先生は言い切ってくれた
天才を越えた神のような先生に
みんなが手を合わせ拝みました(笑)
ちなみに看護士さん達も
ドヤ顔!
素晴らしい病院スタッフに感謝しかありません