前回ブログの続き
昼過ぎ
少し休んだら議長に対しての考えも変わり
ケガなら治るし、ひとまず良かったんだと思えて気が楽になり
やっぱり寝てないとマトモな考えができなくなることを改めて実感しました
しかし
それは一瞬で
「何それ!放置と同じじゃない!え?(外科医)先生が!?そっか!そこまでしてくれるのね。良かった。(外科医)先生がいてくれて。じゃあ私もその頃に病院に行くね!」
何事かと思って聞いてみた
「もしかして(議長)さんのケガのこと?」
「そう。(議長)さん、腕を切断するかもしれなくて」
「はぁ!?そんなの聞いてないぞ💦」
「言わなかったっけ?」
「知らねーよ💦」
「今の病院、すぐには手術ができなくて腕を切断するにしても検査をしてからじゃないとって言ってるんだって。昨日の今日で精密検査するって言うだけで全然病室に様子を見にも来なかったんだって。点滴の交換だけで。靴のオジサンが直球で聞いてくれたらそう返答があったって。私はお医者さんじゃないから分からないけど、すぐに治療すれば良かったってよく聞くじゃない?」
「普通、すぐ治療するだろ💧病院なんだから」
「堅気じゃないって分かると、こーゆうことってあるあるなのよ。出血は止まったからいいや、みたいな」
「なんだそれ💦医者が患者を選ぶなよ💦」
「これがみんなの普通。だから靴のオジサンも、さっさと出てってやるから安心しろって言ったらしいよ。(外科医)先生に電話したら、民間の?救急車があるからすぐ手配してくれるって。県外でも運んでくれるんだって。(看護士)さん達が今日、新幹線で向かうって」
「そこまでしてくれるのか。良かった」
「(外科医)先生が、(議長)さんの腕に最善を尽くすって言ってくれたみたい。難しい手術になるけどって」
「いつ?オレ達にできることは全力でやるよ」
「手配ができ次第、連絡くれるって。命があるだけ良かったけど、欲を言えば腕も失わないでほしい」
この言葉で分かった
命があるだけ良かったと言ったのは、生きているだけで最高の結果だということだ
じゃなかったら腕のことを欲を言えばなんて言わないはず
だから会長達は動じなかった
命があることだけで良いという世界で生きてきたから
オレ達は生きてるのは当然のことで
ケガをすれば大騒ぎする
後遺症が残ったらどうしよう
ちゃんと治るのか?って
それは欲張りな考えだということだ
会長は変わらず穏やかな顔をしながら嫁と
「さぁて。今日か明日か明後日か、(議長)の顔が見れますね」
「根性の塊みたいな(議長)さんだからベッドで寝てる生活は苦痛よね」
「見張り付けてないと(笑)まぁ、あの性格じゃダメでも大丈夫って言い張るでしょうし。」
「檻でも作る?」
「そうでもしないと抜け出しますよね(笑)」
「ケガだからご飯食べられるよね?何がいいかな。(議長)さん、お肉好きだから」
「意外と食べますからね(笑)栄養付けてやって下さい。事務所は落ち着いたら(大工の後輩)さんに直してもらいましょう。腕は(外科医)先生にお任せして」
「犯人は?」
「逃がしませんよ?必ず見つけます。傷害じゃなく殺人未遂です。売られた喧嘩ですから」
「買わないとね?」
「喜んで買います」
「仕返しも生きててこそ。誰に手を出したのか一生分の後悔を。だっけ?」
「それ親父が言ってたことですよ!?(笑)よく覚えてますね!」
「今、テレパシーでおじいちゃんが私に言わせたの(笑)」
彼らの「普通」
そして生き様を嫁が1番理解している
だから心配してオタオタしてても意味がないことも分かってる
やられたらすぐ次のことを考える
ショックを受けてるヒマはない
オレとJも気持ちを入れ替えて、できることを探そうと思えるようになった