前回ブログの続き
オレ達がばあちゃんちで話してる間に嫁は作り置きをしてくれてた。
容器に紙を貼って
「ここに何日間食べられるか書いてあるからね。食べきれなかったら処分してね?」
「いつの間にかこんなに?!」
「冷凍庫の中、少なくなってきたから病院で診断受けたら買いに行こう?結構豚肉は使うのね。」
「豚肉は良いってテレビで言ってたのよ。」
「だからってケガは治らないからね(笑)」
「あら。そんなことまで分かっちゃうのね(笑)」
亡きおばあちゃんに似てる人と出会い。
おばあちゃんも孫とこんな風に関わりたかったんだろうなと伝わる。
2人の空気はいつも穏やかです。
居間の棚の上にあるおばあちゃんの食べたいもの&行きたい所リスト。
Jは
「ケンタッキーフライドチキン、吉野家、くら寿司。吉野家か?」
と、いうことで。
テイクアウトで吉野家を昼メシに決めた。
「よくコマーシャルでやってるじゃない?何だか食べてみたくて書いておいたの(笑)」
「結構前から吉野家はあるよな?」
「知ってても行かなかったのよ。学校終わってお買い物して早く帰らなきゃって。」
「そっか。なかなか自分だけの時間って訳にはいかないよな。」
「私達の時代は母親がお勤めしている人がそんなにいなくて。共働きは子供が可哀想って言われたのよ。」
「確かに。オレの母ちゃんも専業主婦だった。」
「今は女性が外で働くのは普通だものね。父親に育児休暇なんてあったり。」
「それでも少子化は止まらないと思う。」
「そうよね。片方のお給料じゃ暮らしていけないって。」
「ばあちゃん詳しいな。」
「テレビ(笑)」
すっかりテレビっ子になってました(笑)
ワクワクして待ちいよいよ吉野家の到着
「はい、ばあちゃんの。まずは普通のやつな。」
「わぁ。良い匂いね(笑)このまま食べて良いの?」
「まずはそのままかなぁ。紅しょうがと七味はお好みで。あと豚汁。」
「あら豚肉!関節とかに良いらしのよね。」
「だからってケガは治らねーからな?」
「(嫁)ちゃんと同じこと言った(笑)」
「一緒に住んでると似るのかもな(笑)早く食ってみて。」
「美味しい(笑)あ、お金払わなきゃね」
「ばあちゃん、これはお見舞い。」
「ダメよ💦買いに行ってもらったし。」
「5、600円ぐらいだぞ?」
「え!?」
「牛丼と豚汁で」
「ウソよ💦そんなに安い訳はないわ💦」
兄貴がスマホでメニューを見せ。
「並盛。普通盛りと、これが豚汁です(笑)」
「本当だ💦こんなに美味しくて牛丼だから牛肉でしょ?豚汁だって具材がたくさん入ってるのよ?吉野家さん、大丈夫なのかしら💧」
「大丈夫ですよ(笑)」
初、吉野家。
おばあちゃんはとても気に入ってくれました。
食べ終わるとノートに記入。
オレ達と出会ってからどこの店に行ったとか、どんなものを食べたとか。
畑で何をしたかとか。
毎回書いている。
ばあちゃんとオレ達の記録みたいなもの。
日付を書き。
初めての吉野家の牛丼と豚汁を食べたこと。
誰と食べたか。
誰が買ってきてくれたか。
良い味だったことも。
で、Jが
「ばあちゃん!大事なことを書き忘れてる!」
「そぉ?なんだろう。あ、紅しょうがと七味?」
「私はその時ケガをしてましたって(笑)」
「あらやだ(笑)でも書いておこうね、私のお楽しみ帳なんだから(笑)」
ばあちゃんはノートに楽しかったことを書いていることが分かった。
オレ達との時間を楽しみにしてくれている。
それがとても嬉しかった。