1日ぐらいジッと静かにしていられないものか。
「そうだ!今のうちに手を動かしておこう!」
手???
何かと思ったら。
筆ペンで令和六年三月吉日と縦に書き始めるナンバー2。
同じことを何度も何度も書いて。
「なーんか違うんだよな💧」
みんな達筆でオレには素晴らしい字にしか見えないが。
「(毛皮のオジサン)、書いて?」
ここから全員が書くことになり。
「(片腕)の字もいいな。(オレ)さんのもちゃんとしてるし。(嫁)さんの字はなんでかゾッとするな。」
「これなんで書いてるの?」
「来月、(ナンバー2の運転手)の代行を通達するんで、その練習。」
「自分で書きなよ!!」
の、大合唱。
だが。
「全体書いて決めようかな。」
人の言うことなんて聞く訳がない。
Jは筆は苦手だからと書かなかったが。
みんなの字にイタズラをし始めた。
「Jさん!これ猫?!」
「うん。ここシッポ。耳。目。」
「可愛いらしい!これにも書いて下さい!」
「この字は角がいっぱいだから狼。」
「あ!口でしょ!?」
「そう(笑)」
Jは器用に字体を活かして動物を書き込んでいく。
「アハハハッ(笑)いーなー、こーゆうのも!」
良い訳なくない?
正式な文書に動物だよ!?
さすがに片腕が。
「(ナンバー2)💧こんな大事な通達が動物園じゃ誰も信じないだろ💧」
「そうか?俺のじゃねーし、楽しい方が良いだろ?」
「楽しさいらない💧自分のじゃないからって(ナンバー2の運転手)が可哀想だろ💦だいたいこれを会長が承認する訳ないだろ💦」
「あ。会長のところも(側近)の通達出すよな。俺、考えてあげよーかな!」
「バカ!💦やめとけ💦」
人の話しは聞こえてないナンバー2は。
「あ、会長?お疲れ様です。来月(側近)の就任の手紙書くじゃないですか。もう時代も時代なんで可愛い系もアリかなーと思って。書いてあげましょうか?え?もう書いた?!どんなのを?送って下さいよ。」
毎度のことながら圧巻の字!
「やっぱ会長の字は生きてるよな。」
「ただならぬ殺気を感じる。凄い。」
関心してたのに。
ナンバー2は。
「この字の跳ね具合が脅し💧可愛いくないなぁ💧」
と。
字の動物園を送ったところ。
ナゼか会長はオレに電話してきて。
「(オレ)さん💧何が起きてるんでしょうか💧」
「Jのイタズラ書きを思いのほか気に入ってしまった結果(笑)」
「(嫁)さんに(ナンバー2)がちゃんと書くように言ってもらっていいですか💧前に俺を飛び越えて送ったことがあって💦その時は英語が気に入って💦」
「筆で?(笑)」
「そうですよ💦何が書いてあるのか分からないって問い合わせの対応が大変だったんですよ💦」
「この雰囲気じゃやるかも。路線変更したがってるし(笑)」
「まず筆を取り上げて違うことに興味をひいて下さい💧お願いします💦(片腕)は?いますか?」
「いる。」
「メッセージ送っておきます💦」
やらかした過去があったらしい。
これはヤバイなと思って。
使わないカレンダーを持ってきて。
「動物可愛いよな。じゃあ目隠しして犬描いてみて?」
「お!面白そう!!」
ゲラゲラ笑いながら、そこ耳か!?なんて楽しんでくれたから良かったものの。
スマホを見た片腕のため息がやたらとデカかった(笑)
昼から休憩挟みながら目隠しお絵かきは続いており。
興味持ったらとことん。
昨日の助っ人の言葉を思い出したところです(笑)