前回ブログの続き。
風呂ジャンケンも当たり前のように入ってくれた毛皮のオジサン。
もちろん会長も。
オレはナンバー2と一緒で。
「(毛皮のオジサン)のこと、ありがとうございます。」
「大したことはしてないよ。」
「いや、大したものですよ、皆さんは。(毛皮のオジサン)は頑固でね、思い込んでしまったことは簡単に曲げられないんですよ。戻ってきてすぐ俺達の迷惑になるから事務所にはいられないなんて言われた時はヒヤッとしました。」
「もしかして電話してきたのってそれだった?」
「はい(笑)。(嫁)さんのところには(片腕)もいるだろうと。俺達だけではどうにもなりません。助かりました(笑)まぁしばらくは心配で寝れずに傍に居ましたけど。」
「起きていなくなってたらって考えちゃうもんな。」
「16年前がそうでした。突然です。」
「残される方も辛いよ。」
「はい。」
「それが終わったって感じ?」
「ようやく(笑)でもね、また別の責任を負っていくんだと思ってます。」
「責任?」
「(片腕)が会長に言ったことは聞いてますか?ここに来た時に奥の座敷で。」
「直接は聞いてなかったけど、マークがきつくなってもみんなで支えていくって言ってたんでしょ?」
「はい。(毛皮のオジサン)がそれは1番よく分かっているんです。これまで本当に支えになってくれた(片腕)達に万が一、迷惑をかけることになったら。その責任は取りようがありませんし、マークする側がどう捉えているかも分かりませんから、まかり間違って(オレ)さん達にも。これは何とも言えませんけど。」
設備屋の友達が。
「何かあればチャンスだとばかりに捜査されるかもってことですもんね。」
「はい。」
「(ナンバー2)さん?回避する方法はありますよ?悪いことしなきゃいいんです(笑)」
「もちろんです(笑)」
「それに俺はあのときの会長を見て、確信があるんじゃないかなって思ってますよ?」
「確信!?」
「なーんとなくですけど。何かあっても大ごとにならない確信を持ってるんじゃないかって。なんかね(嫁)ちゃんが奇策を考えるときにするような顔に見えたんです。だから会長も全責任取るって言えたんじゃないかって。」
「そんな顔をしてましたか。会長とはもう1度話さなくてはと思っているんで、聞いてみます。」
「会長は、やっぱり会長になるべくしてなった男ですよね。とんでもない隠し球を持ってそうなあの余裕(笑)ゾクゾクしましたよ、俺は。」
「そうなんです。会長って本当に凄い男なんですよ。俺は会長が今の椅子に座らなかったら理事にさえなるつもりもありませんでしたから。親父さんとはまた別の強さに敵うものはいません。敵対できないと無条件降伏するような、そんな存在です。」
会長の若い衆も一緒だったけど。
嬉しそうに何度も頷いていた。
やっぱり会長は凄い男。
そう思って風呂から出た。
が。
「(嫁)さん、美味しいですか?」
「うん!これはなんて名前の葡萄?」
「分かりません(笑)でも(会長の運転手)が調べに調べた品種なんですって!」
「そうなんだ!ありがたいねぇ。美味しいなぁ。こんなにいっぱいあると幸せ(笑)視界が全部葡萄(笑)」
嫁の大好物を与えてデレデレしてる会長がいた。
「会長は凄い人なんだ!って褒めてたけどさ(笑)」
「あれを見ると凄さの欠片も見えなくなる(笑)」
「(嫁)さんのことになるとアレですよ(笑)そこそこ凄いってことで(笑)」
そして。
「あ!食事前にそんなに果物並べて!」
「(嫁)さん!(片腕)が来ましたよ!」
「わー!鬼が来たー!!」
何をやってんだよって(笑)
会長は確かに凄いオーラを放つ時があるが。
嫁といるときは甘やかすだけのオジサン(笑)
このときだけは肩書きを下ろせるのかな。
と、思うことにしました(笑)