兄貴の側近が来て。
「(片腕)さん、昨日はお疲れ様でした。」
「こちらこそ長い時間になってしまって。待っているのも大変だったでしょ。」
「いえいえ💦あの場にいられるってゆうのは光栄なことですから。待っている間(片腕の側近)さんや(若い衆)さんにも良くして頂いて。」
「そうでしたか。(片腕の運転手)はいつからいなくなりました?」
「えっと💧昼前かな💧いや、いたかもしれません💦」
「お気遣いなく(笑)」
「ご存知だったんですか?」
「顔を見たら分かります。(運転手)は待っていることができませんから。昨日は妙に機嫌が良くて。何していたのか聞いても、待ってたとしか言わなかったものですから。息抜きできたなら良かった。」
「怒らないんですか?他では注意されている人もいましたよ?」
「自分はその風習を変えたいと思っています。あれだけの若い衆を連れて行っても会議場に入れるのは1名です。何人か置いて、交代で時間を有意義に使う権利もあるでしょ?」
「そう言って頂けるのはありがたいんですけど、なかなかできませんよね💦」
「その風習を変えませんか?昨日(議長)にもそう話しました。」
「(議長)さんは何て仰ってましたか?」
「快く承諾をして頂けました。次世代を担う者が何十年も前のことにとらわれていたら、変われませんから。周りには時間を潰すには十分なほどいろんな場所がありますから。次回からご協力頂けませんか?周りから言われたら自分に言われたと言って構いませんから。」
兄貴の側近は即答で
「分かりました!次回からそうさせて頂きます!」
言ったんだけど。
Jが兄貴に
「兄貴よりしっかりしてる。もう引退したら?」
「バカなこと言うな(笑)まぁ助かってるけどな。」
「次世代か。なんか時代が流れるの早いよな。ってゆーかさ、兄貴は何か考えてんの?これからのこと。次世代の若い衆のこと。」
「今から考える(笑)自分の老後のことしか考えてなかった。Jは?若い社員いっぱいいるんだから誰にどうしてもらおうとか考えてるのか?」
「考えてるよ?」
「え!?考えてんの?!」
「当たり前じゃん💧オレは55歳になったら現場には出ない。」
「は?!」
「今、1番若いのが(友達)のセガレ。22歳。10年後32歳。1番年上なのが(Jの会社の後輩)以外だと(従業員)。40歳。10年後は50。」
「だから?💧」
「50にもなって平社員じゃさ。オレが引退して、新しい社長になって、部長だの何だの責任ある役職つけて、それなりの社会的地位ってのをくっつければ次のステージに行けるじゃん?」
「今からそーすればいいんじゃないのか?」
「オレが社長のうちは今のままでいいの。」
「なんで?」
「役職つくと責任負わなきゃならないだろ?オレがいるうちはオレが全責任を取ってやる。」
「意外💧ちゃんと考えてたんだな。」
「そりゃそうじゃん。今の状態で責任取ることになったら、辞めることしかできないんだぞ?今まで頑張ってきたこと何だったんだ?ってことになっちゃうじゃん。」
「(Jの会社の後輩)以外って?」
「(Jの会社の後輩)のことは、また独立させる。元に戻して着いてきた社員達とまた頑張っていけばいい。仕事はオレのところから回すし。」
「Jらしいな。じゃあ社長は?(Jの右腕)か?」
「誰でもいいやと思って。アミダクジとか。」
「は?💧」
「オレの会社の社長になってみ?金持ちになって人生狂うぞ?(Jの右腕)だとさ💧ビビリだから、精神的にやられちゃいそーでさ💧」
「そっか。10年後のことか。次の世代のことも考えておかなきゃならないよな。俺だけ年を取る訳じゃないんだから。」
「それが長の責任ってもんだろ?兄貴の10年後、オレが決めてやる?」
「ん?いい(笑)俺が考えるから。」
Jは口にも態度にも出さないけど。
従業員のことは先のことまで考えてる。
責任ってゆうものを重く受け止めて。
次世代か。
オレも考えなきゃな。
その前に元右腕のことか。
ここを越えれば何かが見えるはず。
頑張ろ!