メシを食って。
嫁に風呂に入ってこいって言われるのを待った。
「パパ、お風呂。」
「一緒に入るか?」
「そーしようかな。」
え?
マジ?
夢じゃないよね??
一瞬、現実なのか分からなくなるぐらい、すんなりOKでた。
湯船に2人で浸かりながら。
参ったな💧って表情の嫁でした。
そっとしといてあげたいと思った。
嫁の考えてることは複雑なことだから。
聞いても嫁が説明できないんじゃないかと思って。
「付き合ってすぐ温泉行ったな。」
「行ったね。休み合わせるのに苦労したよね」
「そこ?オレはさ、部屋風呂ついてるから一緒に入るべきか、そればっかり考えてたよ。どー誘おうか考えてたら緊張した。」
「そーなの?!初めて聞いた(笑)」
「緊張しすぎたら、何で部屋風呂付きのとこ選んだんだろーってだんだん思ってきてさ。何日か前からずーっとドキドキしてたな(笑)なのに、お前はあっさり部屋の風呂入るー!とか言うからビックリした。」
「だって目の前にお風呂あるのよ?」
「恥ずかしいとかナイのかよ(笑)」
「ナイ(笑)パパはイヤラシイ目で見ちゃうからよ?私はどの男の人も女の人も体の作りは一緒だし、イヤラシイ目で見る意味が分からない。同じ人間よ?」
「大したもんだ(笑)」
懐かしい話しをして。
笑って。
嫁が悩みを考えない時間を作った。
寝ても覚めても頭の中でエンドレスに考えてるなら。
今、その瞬間は考えなくったっていいじゃん?
のんびり風呂に入って。
嫁の髪の毛洗って。
長いから絡まって大笑い。
嫁もオレの髪を洗ってくれたんだけど。
指が細い上に力が強いから。
「もっと優しく洗って下さい。」
注文をつけた。
「脳が活性化するようにやってるんですよ?」
「頭良くなるなら、毎日一緒に風呂入りませんか?(笑)」
「嫌です(笑)」
そんなやり取りをしながら嫁との風呂は約1時間。
楽しんだ。
夫婦って。
両親だったり。
男と女だったり。
友達みたいだったり。
いろんな顔ができる。
オレは、旦那だ!とか父親だ!って日頃から思ってなくて。
だから良い旦那でも、良い父親でもないことは自覚してる。
ただ単に嫁の男でありたい。
一緒にいられるだけでいい。
それだけ叶えば幸せです。