昨日、昼間からJが変だと思ってたでしょ。
変なワケだよ。
病室で真剣に
「オレ、一昨日の事件で(長男)見つけた時に思ったんだ。オレも子供らの父親と同じ気持ちなんだなって。」
「同じ？誰に言ってるか分かってるのか？」
「もちろんだよ！お前の子供だって分かってるのにこんなに大事な子供達なんだ！って実感しちまったんだ！」
「だから？」
「オレ、コイツらの父親になる！やっとこれで落ち着いたんだよ！！」
「は？今度は何がしたいんだ？」
「今まではさ、家族だ！って思っててもどっか物足りなくてさ。けど、そうだ！子供の父親になってこそ家族じゃん！って。」
子供らに聞いた。
「Jがお父さんになるって！お前らの」
あろうことか
「ウソ！いーの？ボクらのお父さん？！本当に？やったー！！」
やったー！！じゃねーよ。
素直に喜びやがって(笑)
「Jさ、嫁と結婚指輪して、夫婦みたいだって喜んで。今度は父親になるってことはオレの立場的にはどーなるんだ？」
「え？お前はいーんだよ、今まで通りで」
Jは晴れやかな顔して
「これでコイツをオレの妻だと呼べる日が来たよ！あーー嬉しいなー」
嫁が他人事のように
「J、よかったねー。」
テレビ見てるから話なんて聞いてねーんだろーな。
オレは嫁に
「お前の旦那で子供達の父親になったぞ！Jが！」
「あら、そう。良かったねー。」
いつものように嫁には大したことじゃないらしい(笑)
「オレもいよいよ子供がいて妻がいて。男になったぞ！って感じだな！」
「よく、次から次にいろんなこと思いつくな。尊敬するよ。」
「子供らが立派な大人になるように！！オレもしっかりしなきゃな！」
こんな中身が小学生みたいな男が立派な子供を育てるだなんて。
だいたい子供はいいとこがあんまり似ないもんなんだぞ？
Jに似ると、、、
中身が子供のまんま？！
「なー。なー。」
嫁に甘えるJ。
「ちょっと聞いてんのかよ！」
「え？」
「今日はお祝いしよーぜ！」
「何の？」
「子供達の父親になったから！誰もダメだって言わなかったし、気分いーんだよ。」
「うん」
「何する？」
「何でもいいよ。」
あまりにもから返事をするもんだからテレビを消して
「だから！お祝い！！」
「何の？？？どーしたの？何かいーことあったの？」
だって(笑)
Jはそれからずーっと嫁の背中に顔をつけてしょんぼりだ(笑)
でも嫁の方が上手だな。
「J、ごめんね。」
「もー。ヤダ」
「テレビ見ちゃうと、話し聞こえないのよ。ごめん、お父さん。」
「ん？今なんて言った？」
「あなた、の方がよかった？」
「も、もう１回言って」
目を丸くして、もう１回！って言ってたJの顔が面白かった。
「あ、な、た」
「もー。お前のことマジで大好き！！」
嬉しくて、嬉しくてJは大声で叫び出しそうなぐらい嫁を抱きしめながら笑ってた。
けど、オレの心は複雑だよ？
旦那も父親の立場も両方半分Jに乗っ取られたんだから(笑)
こんなの当たり前のようにやってたら、オレの方がそのうち同居人になりそうじゃないか？！
昨日は複雑な気持ちのまま寝ました(笑)