同じ時期に乳がんにかかった65歳の知人は、抗がん剤で腫瘍を小さくしてから、手術したそうだ。
手術で小さくしてからなら、部分摘出でも良いのでは?と思ったが、全摘したそうだ。
全摘の理由は色々あるよね。
パラパラと癌が広がっていたり、
乳頭の下に癌があったり、
癌のタイプ、悪性度、
私は、術前抗がん剤治療=癌を小さくして部分切除としか想像してなかったけど、世の中そんなに単純ではないし、癌治療には公式はない。
そして、ますますオーダーメイドの治療が求められている。
乳がんは全身癌と言われるように。他の部位に転移しやすい為、以前はまず手術で病巣を取ってから、抗がん剤などの全身療法でがん細胞をたたき、転移を防ぐのが治療のセオリーだったとか。
しかし現在は手術前に抗がん剤を投与して、どの薬がよく効くか判定したり、薬剤であらかじめがんの勢いを抑えて、手術範囲を小さくしたりする方法がとられていると。
さまざまなタイプの乳がんに対応した新薬も次々と開発されている。
でも新薬はびっくりするほどお高い。
最初、主治医は私に、イーライリリー社のベージニオ(アベマシクリブ)を使うと言っていた。
費用を調べてみると、薬代が1ヶ月約50万、中央値の28ヶ月使うと1400万、日本の健康保険が崩壊するわけだな。
しかし、放射線治療が終わり、ホルモン療法をする時になり、私が、ベージニオを使うのですか?と聞くと、
えー、ベージニオは対象ではないですよ、と真逆のことを言い出した若きエース、
確かに、ベージニオは再発乳がん(ホルモン陽性、HER2陰性)に使えるとネットで書いてあった。私は再発ではないから、使えないよね。
でも、若い医者は積極的に新しい薬、治療を取り入れたり、辛くても抗がん剤治療もなかなかリタイアさせないと聞いている。それが嫌な人もいるけど、私は積極的に治療していくのが好きだ。
もう少し、オーダーメイドの治療をしてほしいと言うのも本音だけど。