私は姪が助かった後京都のお寺に御礼詣りに行きました。 お坊様が並んで座られて居る御部屋の前でローソクとお札を買い…お礼の言葉を書いて本堂に捧げると…お祈りをし…助けて頂いた御礼を致しました。 そのあと、外に出て別棟に有る弁天様の前に。 お祈りをして踵を返す、と…知らぬ間に後ろに立っていらしたのは若いお坊様。 吃驚しました。(?)黙ってご挨拶をしたら、笑顔で(長いお祈りをして居られたので…何か事情がお有りかと…?)、と従いていらした、のだそうです。 (姪が助けて頂いたので…お礼を)、と申しますと (大僧正にお会いになりますか?)(?)私が何も言わないのに、姪の事だとお察しです。(いいえ)と言うとご挨拶をして門を出ました。 左に真っ直ぐ歩き…曲がり角で振り向く、と お寺の門から出ていらっしゃった老齢のお坊様。 大僧正様だ!と思いました。 お若いお坊様から私の事を聞いて出て来られた、様です。 チョット身を隠す様にした私。 大僧正様は左右を見て…私と反対に行かれ、角に暫く立って居られましたがやがてお寺に戻られました。 オレンジ色のブラウスに白のスカート、赤い靴の老女…心を残して立ち去りました。