ふる里哀話、(祖母の死) | キノコbpのブログ

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祖父は町の青年達に漢学を教え、郷土史を書いて居ました。祖父母に連れられて良く県内を色々泊まり歩いた思い出が有ります。         河を下に、山を上に見る田舎の埃道。そんな所を良く歩きました…。    祖母はお茶とお花を教えて居て、姉はお茶、お花、お習字を習う素直な子…出来の悪い私は習い事一切拒否、勉強嫌いのカズチャンとレイコチャン三人で買い食い遊びばかりをして。    その三人がある時心変わり。 家からお金を無断で頂戴しているのがバレて改心したのですね。
之では駄目!と、三人集まって我が家で勉強会を始めました。     ある晩三人で集まって勉強をやって居たら、湯上がりの祖母が声を掛けながら傍を通り寝室に入って行きました。      カズチャンとレイコチャンが帰って、私は自分の寝床に潜り込み…。        翌朝、祖母が時間になっても起きて来ません。   声を掛けても返事が無い!、のを不審に思った祖父が祖母の床を覗き…(ヤヤッ!)と大きい声を上げました。       祖母の寝床は私の隣、1m位先に…、その床で冷たくなって居たのです。異常を感じて飛び起きた私。…  別れの不安など予期もしていない…、12才の冬でした。