ワールドカップにおける日本代表の歴代成績を整理すると以下のようになる。
1994年以前:本戦出場なし
1998年:1次リーグ敗退
2002年:ベスト16
2006年:1次リーグ敗退
2010年:ベスト16
2014年:1次リーグ敗退
2018年:ベスト16
2022年:ベスト16
2026年:ベスト32
2022年と2026年の結果を比較して「成績が凄く落ちている」と感じた方もいるかもしれないが、2022年以前の本戦出場国が32か国だったのに対し、2026年は48か国と大幅に増えており、単純な比較は出来ない。
ただし、2002年、2010年、2018年、2022年、2026年の成績は「決勝トーナメント初戦敗退」という点で共通しており、結論から言えば、日本はワールドカップ(W杯)の歴史において一度も決勝トーナメントの初戦を突破できていない。
この記事では、日本代表がW杯でベスト8に進出するための方法を考えてゆく。
方法①:何としてでもポット1入りを目指す
ワールドカップでは全ての本戦出場国がポット1(POT1)からポット4(POT4)にグループ分けされていく。
大雑把に言えば、全ての本戦出場国を強い順に並べたとき、ポット1が一番目に強いグループ、ポット2が二番目に強いグループ、ポット3が三番目に強いグループ、ポット4が最も弱いグループとなる。
W杯本戦における対戦カードの組み合わせはポット1~ポット4のグループ分けを基準にして抽選が行われるため、日本代表がポット1に入れれば、日本代表は凄く有利な対戦カードで試合を戦える可能性が高くなる。
2026年は48か国だったため、ポット1~ポット4のそれぞれのポットは12か国ずつ配置されていったが、実は2030年のW杯は本戦出場国が48か国から64か国に拡大するのではないかという憶測がある。
2030年のW杯の本戦出場国が何か国となるのかは現時点では不明だが、仮に2030年の大会では48か国のままであっても、2034年以降のW杯で本戦出場国が64か国に拡大することは十分に考えられる。
実は、ここ最近の日本はFIFAランキングで18位前後に位置しており、2026年W杯ではポット2に配置されていた。
もしも今後、本戦出場国が64か国に拡大すれば、日本が上位16か国(通例、開催国は自動でポット1に入るので厳密には16か国よりも数は減る)のなかに入り、ポット1に配置されるケースも出てくると見られる。
2022年の「死の組」と呼ばれたグループEや、2026年の「1位通過でモロッコ、2位通過でブラジル、3位通過でフランス」のグループFといい、近頃の日本代表は「くじ運」の悪さが指摘されて久しい。
今後、日本がポット1入りを果たせれば、くじ運は良くなる可能性が高い。
念願の「決勝トーナメントにおける初勝利」のためにもポット1入りは、かなり重要である。
方法②:予算をもっと潤沢にする
どの年度もW杯でベスト8以上の成績を安定して残している国を調べると、大体の国の監督が高年棒であることが分かる。
サムライブルー(サッカー日本代表)を編成しているのは日本サッカー協会(JFA)であり、現在、JFAは資金難に苦しんでいる。
方法③:日本代表のサポーターがJFAに最終通告を行う
サムライブルーのサポーターには大きな特徴があるといわれている。
それは、結果の良しあしに関係なく、選手たちが日本に帰国した際に、サポーターたちが監督や選手たちを空港で温かく出迎えるという特徴である。
2010年大会で惨敗したフランス代表の帰国時や、2026年大会で惨敗した韓国代表の帰国時などとは対照的である。
この日本代表サポーターの特徴に関しては好意的な意見もあれば、否定的な意見もある。
否定的な意見としては、「ベスト8の壁を突破できてもいないのにサポーターたちが温かい拍手なんかしているから日本代表はベスト8入りできていないままなんだ」といったものが多い。
筆者は、そのような意見を見聞きするたびに「そんな単純な話ではないんじゃね」と感じている。
W杯で敗退した後になってから、自国の選手たちを罵ったところで、その年度のW杯の結果が変わる訳ではない。
最高成績がベスト4の韓国にしても、韓国代表が1次リーグに敗退した2014年のとき、多くの韓国代表サポーターは空港で監督や選手や協会関係者たちに向けて飴を投げるほど罵ったが、2014年以降、韓国代表は一度もベスト8入りを果たせていない。
宜しくない結果に終わったときに監督や選手たちを罵るのは大人げないし、そのような振る舞いは長期的な結果につながりにくいと言えるのではないだろうか。
だが、「ベスト8の壁を突破できていない状況が何十年も続いているにも拘らず、いつまでも日本代表サポーターが歓迎ムードのままだと、JFAは危機感を持たず、その結果、2050年代になっても日本代表はベスト8入りを果たせないままだ」というような意見には頷ける点も多い。
以前「エッセイ 中日ドラゴンズのファンたちが報われる日は来るのか」という記事で述べたように、チームを編成する団体に危機感がない限り、チームの戦力の向上は期待しがたい部分があるからだ。
そこで、日本代表サポーターに筆者が提案したいのはJFAに最終通告を行うことである。
具体的には、日本全国にいるサポーターがSNS等で以下のような宣言をしていくことが挙げられる。
「私は今までサムライブルーを応援してきました。しかし、仮に〇年後のW杯(次回大会や次々回大会)で日本代表がベスト8orベスト16以上の結果を残せなかった場合、私はサムライブルーを二度と応援しません。つまり、〇年後に日本代表がベスト8orベスト16を下回る結果となることが確定した場合、その瞬間にサムライブルーのサポーターを辞め、自分が所有する全ての応援グッズを焼却したり、メルカリ等で売却したりするということです。私はサムライブルーの関係者に誹謗中傷や人格攻撃をしたことなど一度もありませんし、今後もそうでしょう。〇年後のW杯で日本代表がどのような結果になろうとも、誹謗中傷や人格攻撃などは決してしません。ですが、私は、〇年後のW杯の結果次第ではサムライブルーに見切りをつけさせていただきます」
ここで重要なのは割合である。上記の宣言を行う者が日本代表サポーター全体の数パーセントに過ぎないのであれば世間で「奇妙な宣言をしている奴がいるらしい」などのような受け止め方をされるだけだろう。
しかし、それが日本代表サポーター全体の半数を超えるほどになれば、JFAが「〇年後のW杯はせめてベスト16以上の結果でないとまずいかもしれない」といった危機感を抱く可能性は高くなる。
本田圭佑という有名人がいる。
彼は「今大会における日本代表の目標は優勝!」と現役時代から言い続けてきたし、2026年現在もそう言い続けている。
目標を高く持つこと自体は素晴らしいし、最終目標をW杯優勝とするのは何もおかしなことではない。
だが、いうまでもなく、W杯で優勝するには決勝戦に進出する必要があり、決勝戦に出るためにはベスト4入りする必要がある。
ベスト4入りするには最低でもベスト8入りする必要がある訳で、今大会で日本代表が優勝するためには「日本代表が今大会で決勝戦に進出していること」が大前提となる。
決勝戦進出はおろか、ベスト8にすら一度も届いていない国が「今大会、日本代表が決勝戦に進出すること」を大前提とした目標を掲げるのは実現可能性という点で問題を抱えているように見える。
JFAは「2050年までにFIFAワールドカップで優勝すること」を掲げているし、何十年もかかるような最終目標としてW杯優勝を掲げる分には何の問題もない。
ただし、余りにも高すぎる目標には大きな落とし穴があり、それは「目標が達成できなかった場合でも、なあなあな雰囲気になってしまうこと」である。
ここ最近の日本は「今大会でW杯優勝」という高すぎる目標を掲げてきたが、その結果、決勝トーナメントで一度も勝てていないという現実を重く受け止められていないのではないだろうか。
前述したような最終通告が日本代表にとって良い結果につながるのかは誰にもわからない。
しかし、本気で「決勝トーナメントで一度も勝てないまま日本代表がW杯を敗退するという流れを4年ごとに繰り返している現状」を打破したいのであれば、なあなあな雰囲気を消し飛ばすような案を真剣に検討すべきだと筆者は考える。