〇タイトル

track25 BADFINGER:BITCHANGEL

第四巻 p73~93

 

〇分析

★p73~74

スミスはナズナという博士(死者の指輪をエミリオから摘出できるとガンマが言っていたあの医師と同一人物)に電話で「ガンマの薬が残り少なくなってきた」ことを伝える。ナズナは「だろうな。10日ほど前にエンジェルをそちらに向かわせた」と答える。スミスは「エンジェルちゃんが?」と戸惑うが、ナズナは「あれは良くできた子だ」と答える。

 

p75

扉絵。ユニオンジャックのデザインに基づいて描かれている。ZOMBIEのMとPOWDERのWを重ねるというのは天才。髑髏と天使の羽のマークはエンジェルを意味している。番外編「zombiepowdersnow」の二日後、ガンマらはローディナント州という街に着いていた。

 

★p76~78

ウルフィーナは張り切って、手料理を作るが、それはゲテモノだった。(BLEACHの織姫でも似たシーンがあったな。)ガンマとスミスとエルウッドは我慢して、その手料理を食べることにするが、ガンマは不自然な動作を見せる。エルウッドとウルフィーナは(オーバーなリアクションを取ることによってウルフィーナの料理がゲテモノであることを暗示しているのだろう)と判断する。やがて、ガンマは食卓を離れていってしまう。スミスも一口食べてすぐにガンマの方へ向かって行ってしまった。ウルフィーナは周りから良い評価を受けられず、エルウッドに「くやしいよー」と泣きつく。

 

★p79

実は、ガンマは突発的に腕が勝手に動くようになってしまう体質だった。p74の「ガンマの薬」を使うことで、その異常を抑えることが出来る様子。「ガンマの薬」は注射で摂取するタイプのものな様子。

 

★p80

スミスは「博士に連絡取っておいたから心配(薬が足りなくなる心配)ないよ」と言う。ガンマの「どっちをだ」の「どっち」とはエルウッドとウルフィーナのこと。スミスは「あの子供(エルウッド)のことだよ」という。

 

p81

スミスは「ゾンビパウダーを手に入れるまでエルウッドを連れていくならもっと鍛えるべきだ」と言う。

 

p82~83

スミスは「…どうしてなんだい?キミは僕と違ってそこまで『戻れた』…」「それなのにどうして他の『人間』を信じてあげられないんだ…」「彼(エルウッド)は才能があるし実際どんどん強くなってる…だけど彼はキミとは違う『人間』なんだよ」「キミと『同じ』になるとは限らないじゃないか…」と諭す。

スミスは「もしゾンビパウダーを手に入れるまでエルウッドを連れていくのなら、もっとエルウッドを鍛えるべきだ。君はエルウッドを鍛えれば、エルウッドが以前の自分のように人間性を失って『人間』ではなくなってしまうと考えているのかもしれない。だが、エルウッドの戦闘力が向上しても、エルウッドが『人間性の欠片もない殺人者』になるとは限らない。エルウッドを死なせたくないのなら、戦闘力を徹底的に磨かせるべきではないのか」とガンマに問いかけている。

 

★p84~87

ガンマを探すエンジェル。エンジェルは路上の男性二人に失礼なことをしてしまう。エンジェルはその男性二人に舐めたような態度で接したため、さらに怒らせる。そのころエルウッドは路上を歩いていた。エルウッドはガンマの食卓での不自然な動作を思い出し、(またおれの知らないことかな)と物思いにふける。エルウッドは男性二人に囲まれているエンジェルを見て、エンジェルを助けようとする。

 

★p88

2コマ目でエンジェルが謎の笑みを浮かべているので、3コマ目のシュッは一瞬、エンジェルの攻撃に見えるが、実際はエルウッドの攻撃。

 

★p89~93

エルウッドは男性一人をあっさりと退散させる。エルウッドはエンジェルがガンマと知り合いであることに驚く。しばらくしてもう一人の男性がエルウッドに銃口を向けているのに気づいたエンジェルはエルウッドに「伏せて」と叫ぶ。エルウッドが瞬時にしゃがんだ後、エンジェルは超能力(実際はガンマの使うチェインアーツの一種)を使って銃口を向けていた男性を倒した。(サイキッカーとは超能力者のこと。)

 

★総評

タイトルは「悪の指、即ちビッチな天使」という意味。BADFINGERという同名のバンドに影響されたのかもしれない。