「何人も自分自身の自由意志から誤りを犯す者はない。
この短い言葉がソクラテスの主義の核心を表している。
これこそわれわれが根元に至るためにも枝に至るためにも、
従わなければならな幹である。この短い文は、すべての
道徳的欠陥の源は知性にあり理性の気紛れに基づくもので
あるという確信を簡潔に表している。換言すれば何が正しい
ことかを簡潔に表している。換言すれば何が正しいことかを
知っている者は正しいことを行う。識見の欠乏は道徳的過誤
の唯一の源である。この理論の見地から見れば、ソクラテス
が如何に概念の明晰さに無限の価値を置こうとしたかを直ち
に理解できる。・・・
ゴンペルツ著 ギリシャ思想家 より
知識を得る機会・運命になかったとはいえ、無知であるがゆえ
に罪を犯してしてしまうことの残念さが身にしみると感じたの
で記載してみました。