もうすぐ50歳になるのですが、自分の社会人として到達点がほぼ見えてきました。
多分、このまま何もなければ、課長止まりなのかなと思います。
大学は周りが院に進む中、「良いポジションになってお金を稼ぐぞ」
と、社会に出ることにしました。
20代、30代と徹夜したり、毎日出張で倒れたりしながらも、頑張ってきたつもりです。
40代になる時に課長になったのですが、その後は上司が何度か入れ替わりで
外部から入ってくるのを見ながら、これ以上の昇進は無いんだなと感じるようになりました。
仕事はこなしてきたので能力がない訳ではないと、自分では思っているのですが
出世には何かが足りてなかったんだろうなと感じました。
そこで今日は、出世について調べてみました。
大前提:出世の「入場券」としての能力とコミュニケーション
まず、大前提として押さえておきたいのは、能力や成果なくして出世はないということです。
- 業務遂行能力: 与えられた仕事を確実にこなし、期待以上の成果を出す力。
- 問題解決能力: 困難な課題に直面したとき、冷静に分析し、解決策を見出す力。
- コミュニケーション能力: 上司・同僚・部下と円滑な関係を築き、チームを動かす力。
これらは、出世を目指す上での「入場券」のようなものです。この入場券がなければ、そもそも出世のチャンスが巡ってくる土俵にすら上がれません。努力を重ねて実力を磨くことは、全ての基本であり、絶対に軽視してはいけない要素です。
では、なぜ「実力」だけでは差がつくのか?
しかし、現実はどうでしょうか。同じくらい優秀で、同じくらい努力している人たちの間で、なぜかキャリアに差がついていく。この「なぜか」の部分にこそ、**「運」**という要素が潜んでいます。
ここで言う「運」とは、単なる偶然やラッキーパンチではありません。自分ではコントロールしきれない、外的要因やタイミングのことです。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 誰と働くか(上司・同僚との相性)
- 自分の強みを引き出してくれる上司か、それとも評価してくれない上司か。
- 協力的な同僚に恵まれるか、足を引っ張り合う環境か。
- どの船に乗るか(配属・プロジェクト)
- 会社が力を入れている花形部署に配属されるか、縮小傾向の部署か。
- 成功すれば大きな評価に繋がるプロジェクトに参加できるか。
- 時代の流れ(市場や経済の動向)
- 担当している業界が追い風か、向かい風か。
- 会社の業績が良い時期に、ポストが新設されやすいか。
- タイミング
- ちょうど良いタイミングで、上のポストが空いたか。
- 自分がアピールした時に、会社が求める人材像と合致したか。
これらは、本人の実力や努力だけではどうにもならない要素です。どんなに優れた航海士でも、嵐の海やエンジンの壊れた船では、目的地にたどり着くのは困難です。それと同じように、ビジネスパーソンも「どんな環境に身を置くか」という運に大きく左右されるのです。
「運」の正体は「縁」と「タイミング」
つまり、「あの人は運がいい」という言葉の裏には、**「良い縁に恵まれ、良いタイミングを掴んだ」**という事実が隠されています。
尊敬できる上司との出会いという「縁」。 会社が成長するタイミングでの入社という「タイミング」。
この二つが噛み合ったとき、人のキャリアは爆発的に加速します。逆に言えば、どんなに優秀でも、縁とタイミングに恵まれなければ、その能力は宝の持ち腐れになってしまう可能性すらあるのです。
「運」をただ待つだけ?いや、運を引き寄せることはできる
「結局、運ゲーなのか…」と諦めるのはまだ早いです。運はコントロールできないものですが、運が舞い込んできたときに掴み取る確率を高めることはできます。幸運の女神は、準備された心にこそ微笑むのです。
では、どうすれば運を味方につけられるのでしょうか。
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打席に立ち続ける 面倒な仕事や新しい役割を頼まれたとき、「やりたくない」と避けるのではなく、チャンスだと捉えて挑戦してみましょう。打席に立つ回数が多ければ多いほど、ヒットを打つ確率は上がります。思わぬ仕事が、あなたの才能を開花させ、キーパーソンとの出会いに繋がるかもしれません。
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自分の専門性を磨き、発信する 「自分は〇〇のプロだ」と胸を張って言える分野を作りましょう。そして、それを会議や日々の業務でさりげなく発信し続けるのです。「この件なら、あの人に聞こう」と第一想起される存在になれば、重要なプロジェクトやチャンスが自然と舞い込んできます。
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社内外のネットワークを大切にする 自分の部署だけでなく、他部署や社外の人との繋がりも大切にしましょう。普段からの何気ない雑談や情報交換が、思わぬチャンスのタネになることは珍しくありません。良い縁は、良好な人間関係から生まれます。
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常にポジティブな姿勢でいる 不平不満ばかり言う人の周りには、良い話は集まってきません。困難な状況でも前向きに物事を捉え、楽しそうに仕事をしている人の周りには、自然と人が集まり、良い情報や機会がもたらされます。「あの人と一緒に仕事がしたい」と思わせることが、最高の運の引き寄せ術です。
まとめ
出世は、実力と運に関係するみたいです。
実力を磨くことは、この掛け算の数字を「0」にしないための絶対条件です。しかし、それだけでは足らず、良い上司や同僚との「縁」、会社の成長やプロジェクトの「タイミング」という運の要素が掛け合わさって、初めて大きな成果へと繋がるようです。
中々自分では難しい部分もあるかもしれませんが、20代、30代の方は頑張って上を目指してください。
