6月26日の馬場目圏域河川整備計画検討委員会 |   ミズノ馬鹿一代

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6月25日
秋田市で行われた地元金融機関の総代に出席してきました。
増収増益の結果が報告。
これからも地域に寄り添い地域経済維持と振興のためによろしくお願いします。

 

6月26日
午前10時から
馬場目圏域河川整備計画検討委員会の2回目が行われ傍聴してきました。会場は役場4階大会議室。
本来なら同僚には、ともに傍聴したい意思の議員が複数いるのですが、あいにく議会広報編集の最終作業と重なったため断念。
3月いっぱいで広報編集委員を卒業した私が代表して参加してきました。
 

まずは、この検討委員会とは何ぞや?何を検討するの?



これまで三種川、井川、豊川、馬踏川では数十年に渡り浸水被害に見舞われてきました。河川の管理者であるは概ね20~30年間の具体的・段階的な河川整備をおこなおうため平成19年に馬場目圏域河川整備計画を策定しました。

 

馬場目圏域?という聞き慣れない言葉が出てきますよね。
馬場目圏域とは?秋田県馬場目圏域河川整備計画より抜粋。


県都秋田市、潟上市、男鹿市、井川町、五城目町、八郎潟町、三種町、大潟村の3市4町1村が含まれる地域の事で圏域内人口は約 10 万人であり、秋田・ 男鹿地域の社会・経済・文化の基盤をなしている。 馬場目 川 は、その源を秋田県南秋田郡五城目町 の馬場目岳(標高1,037m)に発し、三種川、井川等の 22 支川を合わせて八郎湖に入り、船越水道を通り日本海に注ぐ、流域面積 910.5㎢、幹川流路 延長475㎞の秋田県内最大の二級河川である。また、地域住民の貴重な水辺空間として広く親しまれている。

 

ということで馬場目川を中心とした23河川が存在します。

 

ところがこれまで、圏域のメイン河川である馬場目川上流部&富津内川&内川川は整備対象とはなっていなかったのです;

整備計画に沿って馬場目圏域の三種川、馬踏川などは河川整備が進められ、浸水被害が軽減されるなど一定の効果が表れています。
そんな中、五城目町では令和4年、令和5年と2年連続であのような大規模な浸水被害が発生するなど、地域住民の生活に多大な影響を及ぼしております。
このため、河道掘削や築堤、捷水路等の整備を早急に実施するにあたり、現在の馬場目圏域河川整備計画に、新たに馬場目川上流、富津内川、内川川を加える必要があり、学識経験者や地元有識者などから、意見をお聞きするため検討委員会を開催したのです。
県は他に、富津内内川馬場目地区での説明会とまとめとして公聴会(5月23日)を開催し広く意見要望を募ってきました。

2度の検討委員会を経て

計画変更の原案を秋田県知事に提出(7月上旬)

国土交通省東北地方整備局での協議(7月下旬)

計画変更認可申請(8月上旬)

国土交通省東北地方整備局長 変更計画認可(8月31日)

 

という流れになり、そこでようやく馬場目川上流部、富津内川、内川川の3河川が追加となり整備を進めるスタートラインに立つことになります。

 

26日の委員会は各委員から様々な意見要望が出され、それに県が応える形で進められ無事閉会。

 

ちなみに検討委員の内訳は
・大学名誉教授などの学識経験者3名、五城目町長、町内の有識者など5名=9名で事務局は県です。

 

今回の計画の内容は

・馬場目川(河道掘削・築堤等の整備で家屋浸水被害を防御、軽減)

  防村橋~館越橋上流(距離2.7㎞)

  寺庭橋下流~中屋敷橋上流(3.0㎞)

・富津内川(河道掘削・築堤等の整備で家屋浸水被害を防御、軽減)

  山内橋上流~内川川合流点(2.3㎞)

  富田  内川川合流点~国道285号線(0.7㎞)

・内川川(川のショートカット新設と築堤等の整備で家屋浸水被害を防御、軽減)

  湯ノ又 金ヶ沢川合流点付近~上河原橋付近(1.0㎞)

 

かかる期間は、おおむね20年間となり、早期完了と完了までの間の維持管理など治水対策も行っていくと県からの報告がありました。

 

確実に進むよう、チェックしてまいります。

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会議終了後、

検討委員のうち五城目町在住の6名が、前回(3月28日開催)に続いて再び県知事あてに要望書を提出。
 

その内容はコチラから確認できますが、かいつまんで紹介しておきますね。

・上記整備期間の被害軽減対策

・上記計画に含まれない区間の河川維持管理

  大川~富津内川との合流点  馬場目門前地区、恋地滝ノ沢地区

  富津内川 長面~脇村 赤倉山荘付近

  内川川  谷地田橋下流

  中でも、説明会や公聴会で特に意見要望が多かった西野橋~五城目橋&馬城橋~富津内川合流点

・事業実施に関する情報提供(町民への情報提供を望む声が多いことに応えるため)

・多く存在する水門の維持管理体制の確立

・町が進める内水浸水対策への指導助言を

 

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私は、五城目地区から下流の河川維持管理(土砂除去=浚渫、伐木)については5~6年前から議会の場で町に提言を続けてきました。

 

60年以上前の写真(国土地理院の年代別地図引用)

五城目橋から西野橋の間は大蛇のようにうねっていました。

 

それが50年ほど前

大規模な河川改修により太くてまっすぐな川に生まれ変わりました!

 

それから月日が経ち現代

川の北側には役場や警察署などが建ち街が誕生。

しかし、川には

大量の土砂が溜まりに溜まって、

川幅は半分以下に。


馬場目川富津内川合流地点。
下流部の土砂除去も提言し続けていますがなかなか進みません。
超えなければならないハードルがあるのは承知していますが、是が非でも課題クリアして住民の安全委繋げるという強い意志をもって課題解決に進んでいただきたいです。
合流点に建つ老健施設はこれまで振り回されてきており申し訳なく思います。

 

昭辰橋~馬城橋~五城目橋

昨年の災害後に一部で土砂除去が行われましたが、伐木だけであった区間もあります。

 

これまで議会での私の提言(警告)に対する町の答えは

『河川の管理者である県に要望を続けてまいります。』
『(数年前)馬場目川の管理について県は実施の必要性を理解はしているが今年度は優先度の高い県内他の河川で実施すると伺っております。』


私には町の答弁が、他人事のように感じられます。

 

早く対応しないと大変なことになる!

予言していたわけではないのですが、そう言ってきただけに2年続けての大水害が情けなく残念でなりません。

昨年の災害後も、河川の土砂除去の事をず~っと言い続けてきています。
 

しつこい奴だな~~!

と思われているかもしれませんが、
大事な場所である五城目を守るために!
川の水位を5cmでも10cmでも下げなければならない。
本流越水しなくても内水氾濫被害軽減のために水位を下げなければならない。
そのためには、川に溜まりに溜まった土砂を少しでも減らすしかない。
堤防のかさ上げも要望しますがそれは時間がかかるのでまずは土砂除去です!

 

その土砂除去ですが間もなく動きがありそうです。
確定したらこのページでご紹介します。


町には、町に住む方々へ迅速に情報提供するようにこれも何度も訴えていきます。

 

令和5年大災害以前(西の橋から上流を)

 

発災後昨年8月

河川管理者である県による緊急工事。伐木と土砂除去。

赤線がこの40〜50年の間に溜まった垢(土砂)

 

そして今年の春には

伐木された跡に、恐ろしいような黄色の菜の花畑出現。要らない。

 

これ(土砂)を取り除いて昔の姿に戻してくれるだけでいいんです。

川の水位を少しでも下げてもらいたいのです。

 

 

五城目町
まずは強い町にならなければなりません。

 

災害に強い町五城目!に