サワラ(鰆)やサヨリ(細魚)と並び、春の訪れを告げる魚として知られています。 低水温(15℃未満)を好み、初夏から晩秋までは砂地に潜り「夏眠」するようです。産卵のため身が太る2月から4月が旬と言われます。

 

 岩手県、兵庫県、三重県が全国的漁場。 岡山県内では倉敷市下津井地区などで水揚げが多く、10cm以上の成魚がよく出回ります。 ただ、近年は海水温度が上昇しているためか、水揚げが全体的に減少傾向のようです。

 

 稚魚(シンコ)をしょうゆや砂糖で甘辛く煮込んだ「くぎ煮」は兵庫県の名物として有名ですよね。 成魚でも骨ごと食べられ、軽くあぶってポン酢をかけるのが定番で、釜揚げ、天ぷら、南蛮漬けなど幅広く楽しめます。 店頭で選ぶときは腹に弾力があるものが新鮮で良いようです。

 

 スーパーなどでは、成魚が100gが200円程度で、平年よりも2割から3割高いようです。 流通量は、全国的に不漁のようで例年の4割程度の量のようです。