私はどうでもいい嘘は簡単につけるタイプなのだがあからさまな嘘や自分が思ってもいない嘘をつくことができない。

それで一番困るのは、赤ちゃんを褒める時だ。

私は犬や猫の赤ちゃんはどんな種類でも手放しで可愛いと思うのだが人間の赤ちゃんに関しては自信がない。

友人の赤ちゃんを見に行った時に、どうしても可愛いと言えずに困ってしまった事がある。

あげくに言った言葉が

「大きいね」だった。『小さいね』ならまだ褒め言葉と取れなくもないのに、その赤ちゃんは大きかったのだ。実の弟に娘が生まれたときも女の子なのに

顔が寅さんそっくりだったので私は「うーん💦」と唸った。

流石に姉弟だけあって私が唸っている理由を瞬時に見抜いた弟は

「いや、姉ちゃん、今が一番小さいんやから今褒めへんかったら、もう褒める時ないぞ!」

と言った。

そう言われても、どうしても寅さんそっくりの赤ちゃんを「可愛い」とは言えず私は困りまくった。

他人には優しい嘘を強要するくせに、よく考えると自分が一番肝心の嘘をつけないタイプだと思うのだった。『なぜ本当の事をいうのか?職場では優しい嘘に囲まれたい私』前回、知らないままの方が幸せだった。ずっと知らないままでいさせてほしかったと思ったという話を書いた『式典で出されたお弁当が消費期限切れ⁉️アナウンスに慌てた話…リンクameblo.jp