彼はアニメだけではなく童話にも疎いということがこのほど判明した。
キッカケは忘れたが、O君が
「それってハンメルンの笛吹きみたいですよね」と言ったので前回の事もあり私はすかさず
「ハンメルン笛吹きの話知ってるん?」とつっこんだ。O君はまたもや大きくうなづき
「知ってますよ。人さらいの話でしょ?笛吹いて子供たちを連れてく話でしょ?」と答えた。
間違ってはいない、間違ってはいないが不安は消えない。
「確かに最後はそうやけど、子供向けの童話が人さらいの話っておかしいやろ!なんで子供を連れて行く事になったか知ってんの⁉️」
とつっこむと
「え?理由あるんですか?」というではないか。
私はネズミが大量発生して困っていた街でネズミを退治してあげたにもかかわらず、約束していた報酬を払わなかったからだという説明をした後に
「こぶとりじいさんって知ってる?」と聞いてみた。外国の童話が駄目なら日本の昔話はどうなんだろうと気になったからだ。
「聞いた事あります。ネズミ出てきます?」
「それ、さっき終わったから。」
「金のオノとか」
「全く違うねー。右のほっぺに大きなコブがついたおじいさんが木の影から鬼たちの酒盛りを見ていて…」
「コブが木の影から出ていて鬼に見つかった‼️」
「違う‼️」
その後楽しくなって鬼の前に躍り出たおじいさんが鬼に気に入られてコブを取られたというと
「手術もせずに⁉️血みどろですやん‼️」と叫び
隣に住んでる左側に大きなコブをつけたおじいさんがコブをとってもらいたくて鬼の前で踊ったら下手やったから右側にコブをつけられたというオチを説明すると
「それコブとりちゃいますやん!コブつけじいさんですやん‼️」と言った。
私は大人にファンタジーの世界を説明する難しさを痛感したのだった。