大学で幼児教育科を専攻していた私の知識が偏っているのかもしれないが、前の職場で【ぐり】と【ぐら】の話をした時、後輩が「芸人ですか?」と聞いてきた。私はビックリして

「ええっ⁉️ぐりとぐら知らんの⁉️ネズミやん‼️めっちゃ有名やん‼️切手にもなったやん‼️常識やん‼️」とまくしたてた。

しかし、後輩の

「ミッキーマウスみたいな?」

という返しにウッとなり

「いや、まぁそこまで有名じゃないんやけど…」となった。

今回、職場が変わり、新たな強敵が私の目の前に出現した。3人の子供のお父さんのO君だ。

なんのキッカケか分からないが、O君と

「母をたずねて三千里」の話になった。まだ小さなマルコ少年が出稼ぎに行った母を探して旅をするという名作中の名作だ。

「そもそも話の内容知ってんの?」と私が聞くと

「お父さんもお兄さんもいるのに、お母さんに出稼ぎに行かせたあげく、まだ小学生のマルコにお母さんを探すために外国に行かせるっていう話でしょ?」それめちゃくちゃひどい話やん😱

子供向けちゃうやん😱

「念のため聞くけど、ハイジの話知ってる?」

私が恐る恐る聞くとO君は当然だと言わんばかりに

「知ってますよ!クララが車椅子から立つ話です」

ハイジどこ行った⁉️

「フランダースの犬は?」

「犬と一緒に空に飛んでいく話でしょ?」

色々聞いていくうちに、O君は話は全く知らないけれどアニメの名場面特集を観ただけなんだろうなと容易に想像できた。

じゃあと「赤毛のアンは?」と聞くとしばらく考えて「修道女に憧れて教会で修行する話じゃないですか?」と妄想で答える始末だ。

自分が知ってて他人が知らない話ほど面白いものはないなぁと思った私だ。