今の世の中、昔よりカラフルになっている。

何もかも。
自分でチョイスする。
それが普通になっている。
私は夕方のニュースで今時のランドセル事情の特集を見たことがある。
その特集で、ランドセル売り場の店員さんの言った言葉に私は憤った。
店員さんは
「今時の子はオシャレですからね、自分で好きな色を選ぶんですよ~」
そうなのである。
今やランドセルは赤、ワインレッド、ピンク赤、薄ピンク、紫、薄紫、水色、青、エメラルドグリーン挙げるに足らない程の色がある。
私の時代は黒または赤、あわよくばピンクという時代だった。
そして、私は幼稚園時代、女の子の大好きカラー、ピンクが背負いたかった。
当時、ララちゃんランドセルなる、ランドセルにミニランドセルが付いた
子供達憧れのララちゃんランドセルのピンクが背負いたかったのである。
私は幼稚園時代に、ララちゃんランドセルのテレビCMを見るたびに、小学生になったら、私はこれを背負うのだ。
ピンクのランドセルを背負うのだ。
と夢見ていた。
正月に母の実家に泊まりに行った。
おじいちゃんおばあちゃんは私に、
「プレゼントだよ!!」
と言い、大きな箱を渡してきた。
可愛げな動物たちが描いてある箱だった気がする。
こんな大きな箱のプレゼントもらったことがない!!
私は急いで箱を開けると、
絶句する。
ピカピカの赤いランドセルが入っていた。
こ、これは!!
ピンクじゃないし、ララちゃんでもない!!
スーパーノーマルランドセル!!
私の両親は
「あら~良かったね~!
小学校に行くの楽しみだね~!!」
高い買い物を自分たちで負担しなくて良いから両親は喜ぶ。
そしておじいちゃんおばあちゃんも、孫が6年間使う物を自分たちがあげたことに喜ぶ。
私の気持ちも知らないで…
みんなにこのことを言うと、ランドセルをもらった時のことなんてよく覚えてるね!
と、引かれる。
それはそうだ、私はあの時、心に大きな傷を負ったのだから、そりゃ忘れたくても覚えている。
私の6年間の夢はそこでついえる。
そんなことがあって、ニュースの特集の店員さんの一言に私は20年経ち再び傷つけられることになる。
今時の子がおしゃれなんじゃない!!
時代がおしゃれになったのだ!!
当たりどころのない悔しさに、私はそう思うしかなかった。






