何の脈絡もないんですが、自分の好きな音楽とか、好きな映画とか、そういうのを考えたときって、自分なりの傾向って見えてきますよね。
で、同じ作品や同じアーティストが好きな人がいても、その傾向が違うんですが、どこか軸が重なるから、それはそれで話が盛り上がったりして・・・、なんか言葉では表しにくいですけど、これって面白いですよね。ってのをこの間ふと感じまして。
例えば、僕はKIRINIJI(キリンジ)ってアーティストが、もう10年以上好きでして。
兄弟でやってたときも、弟が脱退してからも、熱しやすくて冷めやすい性格にもかかわらず、10年以上ファンを続けてるアーティストです。
メロディの巧みさと、文学的というか、たまにとんでもないことを言い出す歌詞とのバランスというか、その絶妙さが素晴らしいんです。
その辺は語りだすと止まらないんで、今回はおいておきます。
で、キリンジにどっぷりハマる前にはスガシカオにハマった時期があり、その前にはB'zをやたら聞いてた時期があり、そこからさかのぼって初めて買った(買ってもらった)CDは大瀧詠一の「パレード」だったり。
スティービー・ワンダーやビリー・ジョエル、ジャミロクワイとかEL&Pとかの洋楽を聴き込んだり、クラシックも聴いたり。・・・文章にすると、なんでしょう、本人の中では一つの筋を感じてるんですが、見る人によっては「この人は何のジャンルが好きなの?」ってなるかもしれません。
で、もっと面白いのが、同じアーティストが好きな人同士でも、そこからつながるアーティストが同じように好きってわけじゃないっていうね。
たとえば、キリンジ好きの知り合いだと、小沢健二とかの渋谷系が好きだった人が結構いるんですが、僕はそうでもなかったり、だけどピチカートファイブの野宮さんの歌声はすきだったり。
逆に、キリンジのサポートミュージシャンもしている、プロデューサーの矢野博康さんつながりのNona Reevesは僕が好きでも、その知り合いはそうでもなかったり。
なんかね、それぞれの人が、それぞれの好みでリンクしてて、それがふとしたタイミングで重なってるので、同じ好きなアーティストの話でも、ちょっとずつ違う軸から話が進んで、でも落ち着くところに落ち着いて。
なんか、着地点がぼやっとしてますけど、そのどこか曖昧なんだけど、輪郭っぽいものが見えるような、そんな感じがとてもおもしろいし、好きだなって。
それは映画でも、絵画でも、小説でも、ドラマでも。いろんなことで言えることなんですが、ちょっと蛇足と言いますか、脱線しちゃうので今回はね。
まぁ結局何が言いたいかっていうと、6月の1日、2日に日比谷でやる「日比谷音楽祭」ってのが面白そうだよっていうね。
どっから湧いてきた!?って締め方ですが、逆に何それ?って思ってもらったなら、ぜひ調べてみてください。
かなり面白そうな音楽イベントになりそうですよ。