※ 注意 ※
今回取り扱う部品は、Arduino IDEに対応ライブラリがなく
Githubや英文サイトを含むインターネットを探してもほとんど動作情報がありません。
購入される方は使えるか十分に検討し、自己責任でお願い致します。
ESP32で電子工作をする際、ちょっとした情報を表示する「小型画面」があると便利です。
これまで0.96インチのSSD1306という、指先ほどの部品を使っていましたが、
もっと小さく、かつ文字が見やすい物を探していました。
すると・・・?
なにこれ、めっちゃ安い!
0.66インチ 超小型OLED SSD1317。1個117円。
画面の大きさは従来品SSD1306の半分、中指のツメくらいです。
よし衝動買い。
一週間後・・・部品は届いたものの。
インターネットを調べても「使い方」「動きました」みたいな情報がほとんどない。
Arduino IDEのライブラリもない。
自分でプログラムを作るしかないのね。幸い英文のデータシートは見つかりました。
ぼちぼちと調べていきます。
新旧部品の比較。
左側が従来のSSD1306、右側が今回購入したSSD1317です。
SSD1317は画面は小さいですが、
1ドット当たりの大きさが17%程アップして、文字がやや大きくなり見やすいようです。
SSD1317はハードGDDRAMの描画開始位置が違いました。
SSD1306の128×64ドットの画面と比べると、
x=32,y=16の位置が画面の左上端に当たるようで、注意が必要です。
ESP32とSSD1317の結線です。
全部で5本、SSD1306の4本に比べて「RES」端子1本が増えています。
最初、RES端子を無視して表示を試したところ、画面は真っ暗で映りませんでした。
ふむ・・・。
データシートを読んでみると、起動後RES端子にリセット信号を入れろと書いてありました。
ESP32のD15から、適当にHIGH,LOWの信号を送ることにします。
pinMode(15, OUTPUT);
digitalWrite(15,HIGH); delay(20);
digitalWrite(15,LOW); delay(1);
digitalWrite(15,HIGH);
他は、SSD1306向けに自作した画面制御プログラムを流用しました。
無事、表示しました!
右側の気温/湿度センサ AHT10から読み取った数値を、リアルタイム表示しています。
0.66インチの画面が小さくて邪魔にならず、予想以上にしっくりと納まっています。
文字がやや大きくて、従来の0.96インチ SSD1306よりも見やすいです。
50cmほど離れても視認できます。
横8桁×縦3行の文字数も、情報量として十分、パラメータ表示にちょうど良いと思いました。
今回の結論。
0.66インチ 超小型OLED SSD1317は、部品が安く、小さくて使い勝手が良いです。
今後の電子工作で積極的に使っていきたいと思います。
おしまい。