◆春季高校野球東北大会最終日
▽決勝 盛岡大付1─5仙台育英(10日、荘銀・日新スタジアムやまがた)
決勝で仙台育英(宮城1位)が盛岡大付(岩手1位)を5―1で破り、
14年ぶり11度目(2011年は東日本大震災のため中止)の優勝を飾った。
プロ注目のスラッガー、上林誠知外野手(3年)が先制タイムリーを
含む2安打3打点の活躍で、3大会連続準優勝の雪辱を果たした。
盛岡大付は守備が乱れ、決勝で仙台育英を破った09年以来の優勝を逃した。
課題と手応えの交じる4試合を胸に刻み、
盛岡大付・三浦智聡主将(3年)は準優勝盾を受け取った。
09年以来2度目の優勝は逃した。
「何ができて何ができなかったかが分かった。いい経験をさせてもらった」。
大勝あり逆転勝利ありと様々な展開を経て迎えた決勝で弱点が露呈した。
5失点のうち3点に失策が絡み、計4失策と守備が崩壊。チャンスを生かした仙台育英と対照的に1回1死二、三塁の先制機を逃すなど、わずか1点に終わった。「強力打線に4失策したら勝てるわけがない。負けるべくして負けた」と関口清治監督(36)。8回2死満塁で見逃し三振に終わった三浦は「ミスしても打ち勝つといってきたがカバーできなかった」とうなだれた。
だが、これも夏に向けた経験。すべてを生かして春夏連続の甲子園出場を目指す。「精神的に強くなれた大会だった」と関口監督。あと1か月間鍛え直し、成長した姿を見せる。