命の親「一生一大事、身を過(すぐ)るの業(わざ)、・・・始末(しまつ)大明神(みやうじん)の御託宣(たくせん)にまかせて、金銀を溜(たむ)べし。是(これ)、二親(おや)の外(ほか)に命(いのち)の親(をや)なり。」(西鶴、『日本永代蔵』、『日本古典文学大系』48、岩波書店、p.33.)どんな人であれ、始末をよろしくして倹約に努め、カネを溜めなきゃならんなあ。なんのかんの言われてもカネは命の親。始末大明神の言うことを聞かねばならぬ。