手前 | 拾い読みあれこれ

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きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「・・・いかに利発顔しても、手前のならぬ人の云(いふ)事は、聞者(きくもの)なし。・・・
(西鶴、『日本永代蔵』)

ここで手前とは暮らし向きのことを指すから、それがならぬとは経済状態が悪くびんぼーということだな。そういう人間がいくら言っても、聞く人はいないわけだ。政治家をはじめとしてカネが物言うということなんだろうな。

しかしまあ、聞くほうも聞くほうだな。