No.520
著者:伊藤瑞彦
読了日 2019年10月30日
結論から申し上げますと、面白かった
はじめての作家さんでした
他の作品がないかと調べたが、まだこの一作品のようだ
早く次の作品を読みたい
そもそも北海道を舞台とした物語だったので興味を持ちました
内容は、超巨大の太陽フレアによる太陽嵐なるものが原因で、世界規模の停電が発生し、その復旧にかかる時間も年単位が予想される
電気を使う機械類は、ほとんど使えない
固定電話も、携帯もネットもつながらない状況
主人公の「香山秀行」は、北海道の知床にある斜里町に出張で訪れていた時に、偶然この災害に合う
まさに昨今の日本に起こる天災の状況を想起させられる
長期化する停電と、それが世界規模になるとどんな影響を及ぼすかなど、とても分かりやすくシミュレーションされていて、これを只のファンタジーだと思わずにとらえるべきだと思う
実際に北海道では全道ブラックアウトくを経験してる
作品では、どちらかと言うと人間のどろどろした汚い部分については、あまり触れていないので、実際にはこんなもんじゃないだろうなと思うような部分があり、主人公自身も都合よく周りのいい人に助けられたり、場所が北海道で、時期が6月に被災したというのも不幸中の幸運である気がする
「香山」が関わる色々が、とても中途半端であっさり手を引くことが多く、全ての話が少し軽めだったが......
しかしながら、著者の文体は読みやすく物語の設定も相まってページが進んだ
さわやかな恋愛も加えられ、「人と社会」が結びつく姿を描く上で自然な形に収まったと感じる

ページ数
279
読みやすさ/わかりやすさ
3/3
展開/テンポの良さ
2/3
私個人の好み
3/5
合計
8
2019年 192作品目「赤いオーロラの街で」
私事:
次も北海道を舞台にしてほしい