No.530

著者:五十嵐貴久

読了日 2019年11月8日

本当の友人とは?

人生にお手大切なものとは?

 

探偵・川庄シリーズの第三弾は、籠城事件

「川庄」がバイトしているコンビニに、突如フルフェイスのヘルメットを被った6人が現れた

彼らはそれぞれにライフルやけん銃を所持していて、そのうちの一人が「店を占拠する」と宣言した

犯人たちの要求は5つ、タイムリミットは午後6時まで、時間を過ぎれば複数の小学校に仕掛けた爆弾を起爆させるというものだ

 

一つ目の要求は......高級寿司6人前と高級酒一本と廃止された煙草2カートン?ふざけてるのか?

 

他の四つは人を呼ぶ要求だった

二つ目は、老人ホームの園長を連れてこい

三つ目は、市長を呼べ

四つ目は、ある夫婦と子供を連れてこい

五つ目は、ある高齢の女性を見つけてこい

 

犯人たちの要求が一つ一つクリアされるたびに、考えさせられる

 

生きていくということ、人生には終わりがあるということ、つらいこともたくさんあるけど、それでも終わりまでは生きなければならないこと

 

でも最後はクスッと笑わせてもらった

ページ数

352

読みやすさ/わかりやすさ

3/3

展開/テンポの良さ

2/3

私個人の好み

3/5

合計

8

 

2019年 202作品目「六つの希望 吉祥寺探偵物語」

 

つぶやき:

誰もが年を重ね、人生を振り返ることも時にはあるだろう

後悔のない人生を歩める人など少数ではないか

あの時にああしていればよかったと思うことは罪ではない

ただ、思い残すこと、後悔しないために他人を巻き込むことは、どうなの?

No.529

著者:門前典之

読了日 2019年11月7日

探偵の存在感の薄い、蜘蛛手シリーズ

毎度「蜘蛛手」は、もったいつけて最後の方にしか登場しない

さらに、人間的にも自分勝手で信用ならない男で「推理」以外にとりえのないように思える

何故にナビゲーター的存在の「宮村達也」は、「蜘蛛手」を好んでいるのか理解しがたい

 

この物語は、不可能犯罪というか偶然犯罪?事故?自然災害?犯罪劇なのか復讐劇なのか

 

これまでのシリーズでは、「宮村」が現地で下調べをした後にもったいつけて「蜘蛛手」が後から登場がパターンだが、本作品では「宮村」の他に事件に巻き込まれた地元の不良青年「工藤耕平」が別から事件を推理する、いわゆる二手から真相を追う形になる

最後の方では「宮村」と「工藤」は、共にトリックについて推理するのだが、結局密室の謎が解けない

当然「蜘蛛手」が最後に畳みかけるように謎を解くのですが......

 

重複する推理を何度も読まされた挙句に、探偵は遅れすぎて登場するし、仕舞いに偶然を持ち出されると、犯人の殺意も動機もどうでもよくなった

 

「この中に犯人がいます!」的な話ではない

ページ数

307

読みやすさ/わかりやすさ

2/3

展開/テンポの良さ

2/3

私個人の好み

2/5

合計

6

 

2019年 201作品目「首なし男と踊る生首」

 

私事:

続編はまだ出ていないようです

出たら読みたい

No.528

著者:五十嵐貴久

読了日 2019年11月6日

吉祥寺探偵物語シリーズの第二弾

変わらずコンビニのバイトで生計を立てている「川庄」は、ついにホームページを開設して、無許可無認可の探偵業を副業として始めた

 

ある日、レジ打ちをしていると謎の男たちの強引な拉致を受け、高級ホテルのスイートルームに連れていかれる

そこには次期市長選を控えている政治家が待っていた

依頼は「娘を探し出してほしい」というもの

怪しげな裏を感じつつも報酬の額に抗えず引き受けるのだった

 

しかし、この依頼がきっかけで厄介な事件に巻き込まれる

 

物語の途中で、娘が何者かに拉致される

その時、娘と一緒にいた小学5年生の息子に対して、なぜ娘を救おうと立ち向かわなかったのかと、11歳の息子に詰め寄るシーンがある

そこに、理不尽さを感じたのだが、かなわなくても立ち向かわなければならない時が男にはあるんだと息子に伝える父親「川庄」、ここがとても印象的なシーンだ

 

17歳の娘というのは、子どもでもあり、少女でもあり、女でもあり、小悪魔でもある

容姿がよく、頭もいいが、多感で、恋に溺れる

とっても恐ろしく、扱いが難しく、距離感が難しい年ごろだろう

 

悲劇が待っている、止められたらよかったのに、理性では十代の暴走を止められないのかもしれない

 

結果は薄々感づいていたとしても、衝撃的な事実に複雑な気持ちを残す

 

このシリーズは面白い

「川庄」という人間も結構好きだ

ページ数

356

読みやすさ/わかりやすさ

3/3

展開/テンポの良さ

3/3

私個人の好み

3/5

合計

9

 

2019年 200作品目「最後の嘘 吉祥寺探偵物語」

 

私事:

祝!200冊到達!