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美男ですねの韓国・日本版のお話を書いてます。
*お話は一般公開後1週間でアメンバー限定記事に変更しています。

7/15は美男ですね日本版初回放送日です照れ

あれから12年が経ちました。


昨日の7/15はA.N.JELLの4人全員をテレビで観れて良かったです照れ


何年経っても私の中で色褪せる事の無い大好きな作品。

FCの生配信で最近も美織ちゃんが言及してくれたという嬉しい事もありここ何週間は美男熱が高かった時期でしたおねがい


4人がこれからも健康で長くご活躍が出来ること、そして再び同じ画面に並んでいる姿が見れること楽しみにしておりますニヤリ



そして、お話について、

殴り書きしたのを修正もせずに載せており、大変読みづらいかと思われます、、、、


2話構成で、2話目の最後の1文を言わせたかったが為にこのお話を作った次第です(--;)


どうぞ優しい目でお読み下さると嬉しいです昇天

 

 



星星星星星星星







『廉さん!大変だよっ』


新曲の編曲作業をしていた時、勇気が大きな音を立ててドアを開けて入ってきた。

『うるせぇぞ⋯もっと静かに入ってこれないのか』と廉が勇気を睨む。

『そんなの気にしてらんないくらい大変なんだよっ!』

勇気が鼻息を荒くして廉に言ってると後ろから柊と美男もやってきた。

『柊さんと美男も聞いた?大変なんだよっ』

『どうしたんだ、そんなに興奮して』と柊が苦笑しながら言う。

『なんだなんだ~』

美男がニヤニヤしながら言ってキャンディーを口にしてドカッと椅子に座った。

『こ、今度の土曜日に俺達が出る音楽番組にねっ』

『何だよ』

『う、うん。あのね⋯美子が出るんだよ!』

勇気の言葉に廉の手が止まった。






"美子"



こいつ、


今、


"美子"って言ったか?




『勇気、それ本当か?

何かの間違えなんじゃないかな』

柊が廉を見ながら言う。



柊がそう言うのも仕方がない。


美子とA.N.JELLの共演、ましてや被らずとも同じ番組に出演する事は業界の暗黙の了解でNGとなっていたから。




『本当なんだって!』

そう言って勇気は携帯を弄り、画面を柊に見せた。

出演者の中に確かに美子の名前があった。


『確かに、美子の名前があるね』

『でしょう?ねぇ、美男は知ってたの?』

『いや、知らなかった。最近は忙しくて連絡取れてなかったしな』

『そうなんだ…出演時間も近いし、もしかしたら当日会えるかもしらないよね?うわっ、楽しみだ!』

ワクワクした気持ちを隠さずに言う勇気。

『俺は美子とはたまに会うけど、3人は美子にもし会えたら、9年振りなんだよね。

あいつ…良い女になったぞ』とニヤニヤしながら自身の携帯を弄って言う。

『そうなんだよっ!美子が歌手デビューしたって聞いてから会えるの楽しみにしてたのに、全然会う事できなかったしさ…当日はなんとしてでも会いたい!』










2013年9月下旬に美子は約束通り2年間のボランティア活動を終えてアフリカから日本へ帰国した。


廉とは順調に交際を続けており、養護施設で働きながら2人は愛を育んでいた。

 



美子が帰国してから半年程経った頃に廉と美子の交際報道が2人の写真付きで新聞や雑誌、ネットなどに大きく掲載された。


それと同時に廉の交際相手は美男の妹ではないかと噂され、柊の恋人を廉が略奪したのではないか、2年前のコンサートの告白相手は美子なのではないかと連日大きく報じられていた。







あの夏のコンサートで行った廉から美子への愛の告白は、事務所の方針で"パフォーマンス上の演出"という事になっていた。


今交際発表をしたら、これからアフリカへ旅立つ美子が記者達に追いかけられる可能性がある。

それは避けなければならない、と美子が帰国してから交際発表しようと考え廉もコンサートの後の記者達の怒涛の突撃取材にもノーコメントを貫き通した。

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また本人達には不本意とはいえ、A.N.JELLはそのビジュアルからアイドル的人気の高いグループだ。

過去にNANAと交際発表したが短期間で破局して時間も経たずに今度はメンバーの身内との交際発表をするとなると、メンバーに本気で恋をしているファンも多い事から、ファン離れが起き、潔癖症な廉が実はプライベートは奔放だというイメージが付いてしまう。

事務所としてはそれは避けなければならない。

そんな事から2人の交際は祝ってても交際発表する事はNGとしていた。

廉としては堂々と発表したかったが、社長や美男、恋人である美子の反対にあった為、渋々従っていたのだ。







そんな中での交際報道。

今度は美子もアフリカから帰国しており、最近はアーティストとしても評価されている廉。

今回は社長や美男も反対せず、記者会見を行う事を決意して準備を進めていた頃に美子を批判するような記事が出た。






"桂木廉の彼女は藤城柊の恋人?!メンバー内で三角関係か…桜庭美男の妹が原因で不仲説再燃"


"桜庭美男の妹は兄のメンバーを手玉に取る魔性の女だった"


"シスターを目指していた清廉な妹の本性…実兄・美男は知っていたのだろうか"


"学生時代のクラスメイトが語る"M子の周りには常に男がいた""







全てデタラメだが、この報道で一般人の美子にも記者が押しかけるようになった。

廉と美男は事務所を通してすぐに出版社へ抗議し、柊も自身の口から"美男の妹とは恋人関係には無かった、妹のような存在だ"と伝えたが、事が大きくなりすぎて誰も信じる人はいなかった。

寧ろ2人を庇ってるように聞こえた人がほとんどだった。




柊には同情の声が多く集まり、廉と美男には大きな批判の声が集まった。


その結果、決まりかけていた仕事がキャンセルになったり、契約期間中のCMの降板が決まったりと徐々に仕事にも影響が起き始めていた。

今回の件にあまり関わりの無い勇気にでさえ、バラエティ番組の収録がキャンセルになったりしていた。


廉は報道が落ち着くまで美子と会う事を禁止され、電話をする事もできずに苛々が募っていた。


そんな時、美子が働く養護施設に記者とA.N.JELLの過激なファンが押しかけるという事が起きた。

子供達の前で美子はそのファンに罵倒を浴びせられ、強い力で身体を床に倒された様子を押しかけた記者が撮り、モザイクをかけられているがひと目で美子とわかる写真が雑誌に大きく掲載された。


それが原因で美子は養護施設で働けなくなり、廉とも話す事ができずに1人で不安と戦っていた。


唯一記者達に見つからなかった修道院に身を寄せていた時、


『美子、落ち着くまで私が昔生活をしていたパリの修道院へ行きませんか』と美子の様子を見かねた院長様が言った。

その提案に2つ返事で美子は答えた。




 

私のせいでA.N.JELLに大迷惑を掛けてしまっている…


廉さんとまた離れ離れになるのは辛いけど、今の私は廉さんの傍にいても何もしてやれない。

むしろ疫病神になっている…


私は今、日本にいるべきではない…





 





だが廉は美子がパリへ行く事を反対した。




『こんな事になってしまって、本当に申し訳ないと思ってる。だけど、パリなんてそんな遠い所に行くのは反対だ』



『それでも行くって言うのなら…俺達、終わりにしよう』






それでも美子は院長様に付き添われてパリへ向かった。


今は日本からいなくなりたい…


毎日、記者や人の目を気にしながらの生活から解放されたかったのだ。




廉と美子の関係はそうして終わったのだ。

アフリカから帰国してもうすぐ1年が経とうとしていた時の事だった。

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