曹操の執着心がすごい!との評判でずっと気になっていたが、新品で手に入らないし全然移植される気配もないので中古で購入。
VITAは初代の有機モデルを所持しているのだが、充電池が未だに交換してなくても長持ちで、まだまだ問題なく使えてありがたい。
PSPみたいにシャカシャカうるさくないし、ノベルゲームするだけなら最新機種でプレイする必要ないなあ。
PSVITA「十三支演義 偃月三国伝1・2」ぷち感想
※1のみのプレイ感想
【良い点】
・曹操の執着心が凄くて非常に印象に残る
・主人公が強くて戦闘で活躍する
・ファンタジー強めで、三国志を知らなくても(知らない方がむしろ)楽しめる
・巻き戻しシステムがあるのは便利
・個別ルートもそこそこボリュームあり
・戦闘が多い割に糖度もそこそこある
【気になった点】
・全く同じ展開かつ同じ文章でも、ルートが違うと既読スキップが効かなくなる
・桃園システムが大変不便で色々とストレスになる
・絵に少し癖があって人を選ぶ
・タイミングシステムは面倒なだけで必要性が感じられない
・ストーリーが長いのにスキップが遅い(ジャンプ機能やチャート機能が無い)
・馬超の存在意義(本来攻略対象だったのが訳あって外された感じ)
音楽がオトメイトにしては壮大だな…?と思ったら、テーマ曲はまさかの植松伸夫氏作曲。
そしてストーリー原案は広井王子氏で、この作品には有名な方が関わってたみたいで驚き。
全キャラフルコンプまでしたが、曹操のインパクトが圧倒的に強すぎて他のキャラの印象が薄い。
執着心が強いキャラを求めてる人は、本作品の曹操ルートプレイするだけでも満足できるはずだからオススメ。
好きになれるかどうかは別だけどw
以下キャラ別、非常に不満のある桃園システムについての感想。
ネタバレ注意。
・曹操
ストーリー:当初曹操は主人公を戦力として欲しがっていたはずが次第に惹かれ合い両思いになったかに見えた。ところが実はお互いに稀有な人間と十三支の混血と知ってしまった後は、執着心から主人公の居場所となる十三を滅ぼそうとする展開に。
常識人かと思いきや、主人公が混血と知ってしまうルート中盤以降は、曹操の心があまりにも弱すぎてもう幻滅しながら読んでたw
主人公を最優先にしてしまい、部下達は曹操に振り回されっぱなしで進言すら聞こうとしない。まさしく女に絆された結果ダメになる王の典型パターンで、よく最後まで部下達は曹操を信頼できたなあと…夏侯惇達が心からドン引きするシーンが多くて笑ってしまう。
執着心がここまで強烈なキャラは滅多になく、そういう意味では乙女ゲームとして面白かったが、キャラとしての印象は最悪。
特にスチルありのバッドエンドは、自身が憎んでいた父親と同じ所業を繰り返すこととなり、意識の無い主人公を抱きかかえ周囲に見せつけつつ十三支を滅ぼした後、精神崩壊した主人公を気にせず監禁し子供を孕ませて喜ぶという…気持ち悪すぎるw
夏侯惇ルートでは普通に2人の仲を祝福していたが、もし主人公が混血と知った場合はどうなっていたのだろうか…?
キャラとしては好きになれなかったとはいえ、よくここまで突き抜けて描写したなあと感心。あっぱれ!
・劉備
ストーリー:劉備は十三支がかつて倒した化物を身体の中に封印しているため心身共に成長できず、封印が弱まる際に青年としての本来の姿を見せる。呂布によって封印が解けてしまい身体が乗っ取られ、愛する主人公だけいれば良いと世界を滅ぼそうとする。
青年ボイスを聞いて劉備の声優がようやく石田彰だと気付いて驚き。子供ボイスを聞いて、声優が誰かすぐに分かった人はいるのだろうか?
こんな声も出せるんだ…w
封印が解けて劉備がヒャッハーしまくるかと思ったら、青年の劉備が案外しっかりしていたので割と普通な話だった。
子供の劉備も愛することを決めた主人公だったが、ラストは青年の方が次第にことが増えたようなので結局幼い方は消えていくのかな。
・張飛
ストーリー:血の繋がりはなくとも強い主人公を姉貴として慕い、内心は恋心を抱く張飛。戦闘中に十三支の力が暴走し理性を無くすことがあり、朝廷から討伐命令が下り1人逃走を余儀なくされ、主人公は彼を探そうとする。
張飛の好意がだだ漏れなのに鈍感な主人公は全然気付かないのだが、その組み合わせが見ていて微笑ましい。
しかし、主人公から街を守るようお願いされていたのに、敵の策略通り口車に乗せられて主人公の元へ考えもなしに飛び出した結果、街が乗っ取られてしまうのは格好悪いなあ。
そこから成長するとはいえ、周囲が大人で頼りがいあるぶん、イメージダウンしてしまったw純粋で無鉄砲なのも彼の良さではあるけれど。
・夏侯惇
ストーリー:十三支に対して偏見があったが主人公と関わるうちに自身の考え方を変えていき、共に息を合わせて戦うことが増えていく。一方で元々パートナーであった弟の夏侯淵はそんな2人を見て憎悪を抱く。
常識人というか、攻略対象の中で良い意味で1番人間らしく普通。あとツンデレ枠。
十三支に対する偏見は元々あるのが当然だと思うし、素直な性格につき相手を認めたら偏見を捨て理解しようとしてくれるのが嬉しい。
しかし、夏侯淵は頑固で、自分の兄と親しくなっていく主人公が嫌いでたまらず、そもそも夏侯惇までもが自分と違う考え方をするようになるのも許せない。
そのせいで兄弟は決別し夏侯淵を斬り捨てざるを得なくなるのは辛いが、温情見せると逆に殺されるという。病んでる奴を野放しにするのは危険だw
曹操ルートにて、夏侯惇は曹操が主人公に傾倒する姿に危機感を覚えて、主人公に国から去るよう願い入れるのだが、これも国全体と曹操のことを想ってであって主人公を嫌っていることが理由ではないのもポイント高し。
これぞ腹心。良いやつだなあと思った。バレたら殺されるだろうに、そんなことにならなくて良かった。
・趙雲
ストーリー:住む場所を失った十三支達に公孫瓚から救いの手が差し伸べられ、以降は主人公は趙雲と交流する機会が増え親しくなっていく。主人公が公孫瓚の子であることが発覚し、公孫瓚は死の間際に趙雲へ主人公の従者として守るよう言い遺したため、趙雲は主人公から身を引こうとするが…。
十三支に対して偏見が無い他のキャラにはちゃんと理由があったのに、趙雲だけ素で気にしないって感じで、本当に人間かと疑う位の聖人ぷりw
まあ三国志の趙雲って誠実で冷静なイメージが強いから、それを性格に反映させた感じなので納得はできる。
公孫瓚の遺言に縛られ、主人公との関係に悩むことになるのが歯がゆい。
趙雲は他のルートだと生きるためなら何でもする割とちゃっかりとした姿を見せるが、尊敬して仕えていた公孫瓚の言葉だからこそある種の呪いとなったのだろう。
世間からの十三支への辛い仕打ちに苛立ちを感じても、趙雲が登場すれば清涼剤としてホッとすることが多く、全体的に活躍も目立って良いキャラだった。
・張遼
ストーリー:どこか人としての心が欠ける張遼であったが、主人公と関わるうちに人間らしくなっていく。主人公は呂布に捕らえられ仙術を掛けられそうになるが、危機一髪のところを張遼に救われる。しかし、呂布の仙術によって生まれた張遼も、呂布の死と共に消滅してしまうのか…?
登場時からふわふわっとして掴み所のない性格をしており、やっぱり人外だった。
三国志では超絶強いことで有名な武将だけあって、本作でもほぼ負けるシーンは無かった印象。呂布と合わせてあえて人外にしたのも頷ける。
なお、呂布に関してはルートによって強さが変わるようなwあっさり死ぬ時は相手を舐めてかかってるのが理由かもしれない。
・桃園システムについての不満点
桃園の画面上ではなぜかセーブ不可(全エピソード回収しにくくなる最大の要因)。
蕾や花がどのキャラのエピソードを指しているのか全く見た目からは分からないため、該当キャラのエピソードを探すのが面倒。せめて色分けして欲しかった。
十字キーでの移動が直感で操作し辛い(VITAにはタッチ機能があるので、PSPに比べると大分マシ)。
オマケ以外の蕾は各キャラクリア後でもストーリー中に開放しないと、トップページの桃園システムから見ることができない。
1周の間でのエピソードを閲覧できる回数が少なく、対象キャラを絞っていても必ず周回しないと蕾を全て開花できない(エピソードが3つあるのに、1周2回までしか見る機会がないため)。
地域(ルート)によって見られる蕾が違っており、各キャラ攻略中にセーブを有効活用して回収しておかないと、どのルートへ行けば該当地域を閲覧できるのか分からなくなって非常に手間になる。
ストーリー中に桃園は飛ばすことができるが、結局好感度を上げるために1度読んだエピソードでも周回にあたり閲覧する必要がある。
通常なら街中のマップに浮かんだキャラアイコンを選択して会いに行くような仕組みを大幅に簡略化させたのが桃園システムって感じ。
馬超の存在も考えると、当初予定に比べ予算不足か納期が厳しくなって、色々と削られたんじゃないかと…。












