PSVITA「クランク・イン」ぷち感想 | 適当にまったり、こっそり

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昔は乙女ゲームの感想を主に書いていましたが、今ではテーマは適当で最近はアプリゲームが多めです。
文字数多くて読みにくいかも。

PSVITAのソフトがまさか今の時代にまで在庫が残ってセールになっていたので買ってみた。

評判ももちろんそこまでよろしくなく、2人いるらしいヤンデレキャラ目当てでプレイ。




PSVITA「クランク・イン」ぷち感想



【良い点】

・中学生編と青年編があり、声優の演技も立ち絵も変わる

・序盤からルートが大きく2つに分岐

・青年編は全て個別ルート

・中学生編の結末で青年編もルートが変化

・グッドエンド後、ストーリーに別視点が追加される

・主人公が可愛い(特に中学生編)

・チャート画面にてルートやエンディングの回収率が把握できる

・ムービー等の一部演出が凝っている



【気になった点】

・ストーリーが短く内容も薄い

・題材にしている映画撮影の描写が物足りない

・伏線と思われるものが一部回収されず謎のまま

・システム面が劣悪でストレスが溜まる

・チャートからゲームスタートできてもルート分岐の調整ができず回想にしか使えない

・文字が小さくて読みにくい

・イラストが全体的にイマイチで、攻略対象が格好良く見えない

・青年編にて大学生や社会人となっても、全員あまり大人っぽくない



プレイするとセールになってる理由に納得しちゃう感じ。ストーリーも絵も微妙だと、乙女ゲームとしてあとはどこを評価すれば良いのか…。

ヤンデレ2人とも期待とは違うベクトルだったので残念。


良くも悪くも1キャラ数時間でエンド回収(ボイスはほぼ飛ばし)できるため、全部プレイしても短時間で済みそう。

とはいえ中学生編が青年編のストーリー分岐に影響を与えるせいで、チャートが大して機能していないから回収作業が手間。

グッドエンド後に別視点が追加される点からも1からやり直すこと前提の作りではあるが…。

しかもシステム面でのプレイが快適とはいえず、比較対象としてあのオトメイトですらよく思えるレベル。


というわけで?攻略した各キャラの感想(3人分)とシステム面の不満を書いておく。

ネタバレ注意。



・神楽坂悠真

ヤンデレキャラではないが、櫻井時雨を攻略するには緑ヶ島中学の1人を攻略する必要があったので、とりあえず彼を選択。

メインポジに見えるが、なぜか表紙イラストは双子なのでそういう扱いはないのかもしれない。

でもストーリーは王道って感じ。

悠真は映画監督を目指しているが実は老舗企業の長男で親からも跡取りとしてプレッシャーをかけられている。中学生の時にコンクール優勝しないと青年編で最終的に映画を完全に諦める形になり、優勝した場合には一時的に家業を継ぎ弟が成長したら譲って映画の道に復帰する形に。

弟にもやりたい事あったらどうするのって感じだが…。


熱血キャラで、受け身な主人公を引っ張ってくれるからお似合いかも!

…他に感想が思い浮かばない。申し訳ない。



・徒野真澄

えーっと…多分ヤンデレキャラの1人で合ってるよね?


話としては、彼は裕福な家で親から示された道をただ進むだけで生きていけるため、まるで映画のようなルート通りの人生がつまらない。そのため主人公にも自分と同じ目に合わせようと、同棲して甘やかしまくる。

中学生編のコンクールでの優勝有無によって、主人公が命を張ってでも彼の世界観を壊すか、女優を目指すことを諦めてしまうか変化する。


彼の考え方が共感しにくいのと、イギリスへ飛ばされた際に学内で傷害事件を起こしている等(詳細は明かされない)、主人公がこのまま付き合い続けるには不安しかない。

彼が純粋な主人公を黒く染めたい(レールに敷かれた人生をただ歩ませたい?)と思ってる割になぜか主人公の意思を尊重してるのもよく分からない。その後何もしなくなった主人公は捨てられるのか?

青年編で即同棲する割にはそこまで甘い描写もあるわけではないのが残念。



・櫻井時雨

主人公の家庭教師。中学生と大学生との恋愛か…なんだか彼がロリコンぽいイメージにw


中学生編で緑ヶ島中学を選択すると青年編でもダークな面はあまり見せずに終わるが、聖エドワード学園を選択するとサイコパスな面があらわになってゆくゆくは悲しい結末に…。

まさかトゥルーだかグッドエンド?扱いの方で自殺するなんて驚いたw思いっきり犯罪に手を染めてるんで、どうしようもないんだけど。


主人公を守りたい割には独占欲は低く、監禁だとか行動制限はしないのがヤンデレにしては珍しいタイプ。主人公の幸せが1番なので自分が捨てられても良いやー、迷惑かけるなら自分が死ぬわーって感じで、それも大迷惑なんだが…。

とあるシーンで寝ている主人公の首を絞めようとしたのは何だったのだろう?よく分からない。


別視点での彼の発言を見るに、意外にも主人公に対して元々恋愛感情は抱いてなかったようで、全然そう見えなかったあたり、たらしなのかも…。

本作のもう1人のヤンデレキャラ、徒野真澄と実は腹違いの兄弟で、主人公をお姫様扱いし、付き合ってもいないのに1人は青年編で突如同棲始めてもう一方は即プロポーズする展開、しかもお互い暴力的で病んでいるあたり、家庭的な問題のせいかもしれないが性格が似ているのがちょっと面白い。

ただ兄弟だからといって特にストーリーに大きな影響は無かったのが残念。取り合いになったりするのかと期待していたのにそんなことはなく。




・システム面の不満点

キーの割り当てが少ないせいで、バックログはメニュー画面から選択し(これが個人的に1番のストレス)、クイックロードはロード画面から行う必要がある。

スキップボタンを押すと発動までに少し妙なラグがあって、スキップ対象外の文章と勘違いしやすい。

巻き戻しやオートセーブが無いため選択肢をミスした場合のやり直しが面倒。

ロード画面を開くと最新のものではなくいつも1番上を参照するため、セーブ数が増えた場合のスクロールが怠い。

メニュー画面で都度入るシステムボイスが飛ばせず邪魔(バックログを開いた際にもなぜかある)で、ロード等の読み込みにも時間がかかる(余計やり直しが面倒に)。