「
おたくのやどかり(おたやど)」とは、
オタク向けの
賃貸仲介メインの不動産会社。
オタク向けということで、インターネット回線や防音を重視するゲーマーのニーズに応えたり、社長含め営業マンも全員オタクだったりして、オタクが家を探しやすい環境を整えているのがウリ。
関東首都圏の物件を紹介でき、仲介手数料が全て半額で、回線や防音目的でなくともメリットあり。
不動産業界の闇やらコスプレイヤーやら、おふざけ満載のホームページで、一見怪しさに溢れているが、今回使ってみ(ようとし)た!
…実際営業マンと会って内見まではしたものの、良い物件がなく中途半端に終わってしまったが、参考までに利用の流れと感想を。
※冷やかしではない、念のため。
【条件】
駅チカの良い物件があれば引越ししたい
※大雑把な表現で実際にもっと条件はあるが、引越しを急ぐ必要はない状況である。
①予約
本店は新宿にあるが完全予約制なので、まずはLINEで問い合わせ。
※面倒なことにLINEしか手段がない
するとLINEの自動返信が来て、入居希望時期、名前、電話番号を順に聞かれ、最後に電話打ち合わせに都合の良い日時をいくつか送信する。
想定外だったのが、自身の物件の希望条件を初期LINE問い合わせ時点で聞かれなかったこと。
条件や見学日は、電話打ち合わせ時に確認する模様。
問い合わせ前はLINEで条件の入力を想定していたのでちょっと面食らう。
②電話打ち合わせ
打ち合わせ開始時刻より10分ちょっと経過してから電話が掛かってきた。
営業マンからかと思いきや、女性事務スタッフと電話で打ち合わせ。
物件の条件や転居時期、理由を聞かれる。
また、どんなゲーム機をネットに繋ぐのか、インターネット回線はどの位の速度を希望するのか、防音は重視するのかといった、おたやど独特の質問もあった。
ただ、今回対応してくださった方は、入社して間もないのか、マニュアルをそのまま読んで質問している感じで、不慣れな面も目立った。
例えば、オタク向けの不動産屋なのに、ゲーム機のSwitchを知らない。
インターネット回線に関して、私は単純にフレッツ光を希望したが、相手が求めてない回答だったらしく、さらにどの位の速度が必要なのか質問されて困ってしまった。
そこまでは分からない旨伝えても、使用するゲーム機に必要な回線速度はこちらでは分からないと言われる始末。
疑問点を聞かれ質問すると、毎度保留されるし、質問の意図が理解されずちょっと回答がずれていることもあった(初心者っぽいから仕方ないが)。
ちょっと先行きに不安を感じつつも、電話口の優しい雰囲気のおかげで話しやすい。
全ての質問に答え終わったら、営業マンとの直接打ち合わせ及び見学の日時を決める。
私自身が早急な転居を希望してないせいもあるのだろうが、閑散期だったにも関わらず、早くて3週間以上先の日程を提案された。
社員数が少ないし、やしろあずき氏twitterで人気が出て、現状予約が取りづらいのかも。
また不動産会社としても、急な転居が必要となった方を優先しなければならないだろうし、仕方ない。
最後に、営業マンとの打ち合わせ日までに、電話で伝えた以外に加えたい物件条件や、ホームページ上で見つけたお気に入りの物件があったらLINEで教えて欲しいとのことで、30分程度で電話終了。
③営業マンとの打ち合わせ
営業マンとの打ち合わせ予定日の2日前に、当日何人で来るか+リマインド用の確認LINEが来る(打ち合わせ日までに、全然LINEは来ない)。
恐らく返信を失念すると自動キャンセルになると思われるので注意。
当日は物件の内見ができるように、希望条件としていた最寄駅のカフェで打ち合わせ。
会ってみると、営業マンはまさしく自身と同類のようなオタク特有の優しそうな雰囲気があり、話しやすそうで安心した。
ありがたいことにドリンクは先方が負担してくれた。
営業マンのノートPCで物件を探して見せてくれるのだが、電話打ち合わせで条件を伝えていたのに、実際会って条件や転居理由を再確認してから、物件探しはスタート。
残念なことに事前にオススメの物件を探してくれていない模様。
無断キャンセルを想定し、事前準備はあまりしないのかもしれない。
なお、電話打ち合わせ以降、私の方でも物件を探しても大して気になる物件を見つけられなかったため、LINEを全くしなかったのも良くなかったかもしれない。
…で、その後は申し訳ないことに、お互い無駄な時間となってしまった。
電話打ち合わせから時間が経ち過ぎて、少し気になっていたいくつかの物件(特段LINEで連絡しなかった)は募集から消えてしまっていた。
当日自分がちょうどホームページで見つけていた最も条件の合致していた本命の物件は、おたやどが物件探しに使うデータベース(REINSと不動産会社用HOME'S)に掲載されていなかった。
営業マンが条件に合致した物件を見つけても、既に他の方が入居を決めていること多数。
条件通りの良い物件が中々見当たらない。
私自身も必死にスマホで探しても、結局他の方の入居が既に決まっていて、お互い焦りが募る一方であった。
④内見
最終的に多少条件がハマった数件の物件を内見することにした(乗り気になれないものの、せっかくの打ち合わせをしたからと、ダメ元感が強い)。
内見する物件資料はLINEで画像を送ってくれる。
今回移動は電車だったのだが、打ち合わせ場所から物件の最寄駅までの電車賃は、親切なことにおたやどが負担してくれる。
相手が想像以上に寡黙だったため、移動中はこちらから気を遣って話しかける必要があって、気まずい雰囲気に苦痛を感じた。
うーむ…オタク同士話が弾むかと思ったのになあ。
どんなゲームをするかとか、どんな漫画を読むかなんて話題に一切ならず。
多分、私は相手からオタクと認定されてない気がする。
むしろ、なんでオタクじゃないのにおたやどを利用したの?って思われてそう。
インターネット回線や防音にあまり拘りがなくてすみません…
また、話してて感じたのは、やしろあずき氏の漫画やおたやどのホームページがふざけ過ぎていて、(気軽な問い合わせを促した結果)おたやどにマッチしないお客さんが増加し、成約にならないことが多くて営業は苦労してるんじゃないか?ということ。
今日の私のようなことが良くあるのなら、無駄の多い営業かも。
内見は極めてスムーズに進んだが、物件の説明自体はほとんどなし。
営業マンが勝手な物件イメージをお客さんに押し付けたくない、という心遣いなのかな。
私が、「○○は良いですね、○○は残念ですよね」と言ったことに対して全て同意してくれる感じ。
こちらとしてはプロの本音の意見を是非とも聞きたいので、物足りなさは感じたが…
とはいえ、無理やりアピールして押し売りさせようといったことはなく、私が本当に納得できるまで待ってくれるため、安心感は強かった。
結局、内見しても物件はイマイチだったため、駅に戻って、今後の方針について話して解散。
私と同じ電車に乗りたくないことを下手な嘘で誤魔化されたのは気になった。
普通に「それではここでお別れしましょう」の一言で良いじゃないか…
⑤その後
今後の方針としては、私の条件が余りにも一般的だったため、個人的にホームページで探して条件に合った物件を問い合わせて欲しいとのこと。
つまるところ、もうこれ以上おたやどでできることはなく、おたやどからのアプローチは終了した。
だからその後は当日のお礼や進捗確認のLINE等全く来ていない。
一方、私はおたやどの取扱えなかった物件を別の業者に問い合わせ、速やかに内見し無事契約することができてしまった…(おたやどと話した時は、おとり物件か、既に他で内定済みなんじゃないかという話だったが違った。業者曰く他社に情報を流していない物件とのこと)。
本当はおたやどで契約したかったのに、取り扱いできないんじゃ仕方ない。
しかし、おたやどと過ごした半日は一体何だったのか…
⑥おたやどについての感想
・ホームページは怪しさ満点でおちゃらけているが、営業マンは至って真面目。漫画で掲載しているような、ふざけた雰囲気や行動は当然ない。
・おたやどが真価を発揮する相手は、防音対策しないと近隣迷惑になりそうなYouTuberやオタクの中でも少しの回線遅延も許されないようなネトゲ等をするガチゲーマー。
・回線や防音に拘りが無ければおたやどで物件を探してもらう意味がないため、こだわりが強い人程自分で気になる物件を見つけてからおたやどを予約するか、予約後営業マンとの打ち合わせまでに複数見つけておくべき(ただし、営業マンとの打ち合わせ日が遅いと、物件が他で先に埋まる危険性有り)。
・おたやどは全ての物件を紹介できる旨ホームページにアピールしているが、実際に紹介できるのは(不動産会社が共有するDB掲載の)全ての物件であって、地域密着型の不動産会社のみが情報を持つような物件は当たり前だが対象外である(しかも人気が想定される物件程、DBに掲載したがらない)。
・不動産業界の闇は確かに存在するし、我々は注意しなければならないが、ホームページはオタクに対して少し不安を煽りすぎている印象で、1つ上で述べた通り全物件紹介できるとの表現は初心者を勘違いさせてしまう気がする(広告上手で、社長が元優秀な営業マンだったことに納得)。
・おたやどの営業マンは本当にオタクで優しく(1人しか会ったことないから他の営業マンは分からないけど)、押し売りはしてこないので安心できる代わりに、あと一歩背中を押して欲しい時には物足りないかもしれない。打ち合わせ時以外に電話やLINEも来ないから、ガツガツした営業マンが苦手な方にはオススメ。
⑦おたやどに対する提言
上手くいかないと双方時間を浪費する可能性が高い仕組みなので、やり方を変えた方が良いと感じた。
案1.
初期のLINE問い合わせか電話での打ち合わせで条件を確認した際に、一般的な条件なら顧客に物件を先に探してもらってから、営業マンとの見学日を設定する。
※現状では、ホームページで良い物件が見つかったかどうか軽く質問される程度なので、本人が見つけられていない場合は、DBのみを使うおたやどでも見つけられない可能性が高い。
特に初めて賃貸物件を探す人は、おたやどなら不動産会社だしホームページにない物件情報を持っているかもしれないと期待するケースが想定される(地域密着型の不動産会社なら、条件だけ伝えて一から探してもらっても良いのだろうが、DBメインのおたやどには向かないと思われる)。
おたやどの1番の売りは、通常では探しにくい回線と防音に適した物件を紹介してもらえることだから、その場合は会って探した方が早いかな。
案2.
営業マンとの打ち合わせ2日前までにおたやど側で条件に合う物件があるのか確認し、厳しい場合にはLINEでその旨伝えて、それでも打ち合わせをするかどうかお客さんに確認を取る。あるいは、条件を一部緩められないか相談する。
※当日になって条件と合致する物件も出てくるのかもしれないが、今回の私のように徒労に終わる可能性が高いことを事前に予期できるのなら回避すべき。
案2の方が現実的かなあ…
案1は人によっては最初からお客さん任せすぎて、探す気ない(やる気ない)だろと思われそうw
でも実際1回打ち合わせた後は個人で探してくださいという流れなんだよね。
おたやど側で動いたところで新しい物件が発掘される訳でもないので。
おたやどとしては今回成約にならなくても良いから、将来を見据えてお客さんと直接会って名刺だけでも渡したいのかもしれない。
でも個人的には、今の時代営業って必ずしも会う必要ないと思うな。
むしろ条件を事前に伝えてるのに、準備を全くしていない方が印象悪い気がする。
私の方も探すにあたり、条件が厳しすぎて適する物件が見当たらないのか、タイミングが悪いのかが分からないわけで、見付からない場合はアドバイスがあるとありがたいのだが…
というわけで、おたやど使ってみ(ようとし)て思ったのは、不動産会社の数はコンビニよりも多くて自分に合う合わないはあるだろうし、ホームページで物件を調べつつ、色々な業者使って検討してみると良いんじゃないかな。