舞台「サイボーグ009」観劇感想 | タカラヅカ Dream World

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星組をメインに観劇しています。
朝夏まなとさん、七海ひろきさんがお気に入りです。

先日、舞台「サイボーグ009」を観劇してきました。

たぶん、東京遠征は5年ぶりです、初の日本青年館。
 



 

漫画「サイボーグ009」の初の舞台化。

有名な作品ですが私は読んだことがなく白紙での観劇。

原作の舞台化の場合も、私はほぼ予習しない派なんですが。
今回は予習しておけばよかったと思いましたね。
というのも、イラストを見ただけなのに勝手にジョーのイメージを陽キャと思い、舞台上のジョーの言動に戸惑って「あまりリーダーっぽくない?(・・?」と思ってしまったんです。

ジョーは00ナンバーたちのリーダーとなっていくのですが。
私は、リーダー的存在=明るく力強く、みんなを引っ張っていくキャラと思い込んでいたんです。

かいちゃんがOPENRECでお話しだったと思うんですが、ジョーってそういうキャラではなくて。
知人が「009」のファンで聞いてみると、ジョーってどちらかというと陰キャなんだそうです。
あとになって、それならと納得しました、無知ってこわい(笑)

 
ブラックゴーストの手で望まぬ改造により009となった島村ジョーと、00ナンバー戦士たちが団結するいきさつを描いた誕生物語なんですね。


その舞台化ということで実際に観ると、今だからこそできる舞台化ではないかと思いました。

アクションシーンは優れた映像技術やレーザー光線を駆使しており、舞台セットはシンプルながらも立体的な3階構造。

ブラックゴースト(BG)ソルジャーたちが繰り広げるバク転やブレイクダンスは、目を見張る身体能力の高さです。

00ナンバーたちは、原作どおりのおもしろい風貌だったりイケメン揃いだったり。
歌が得意な方・ダンスが得意な方等、よくこのメンバーを集められたなと感心しました。

 

 
それでは、簡単にキャストの感想です♪


0010/プラス・シキ(滝澤 諒)
0010/マイナス・リク(相澤莉多)
ジョーが少年院で出会う双子の兄弟、少年院を脱走するがBGによりサイボーグ兵器にされてしまいジョーたちサイボーグと敵対する。

 
カッコいいお2人、双子の時は中のよい兄弟感が微笑ましく、サイボーグになったら別人みたいになっていてびっくり!びっくり
迎える悲しい最期に涙が出ました。

 

 
001イワン・ウィスキー(天華えま)

声のみのご出演、男役のぴーちゃんの声は星組公演を観劇時にもよく聞いていましたが、イワンは赤ちゃん。
どんな声なのか予想ができませんでしたが、聞いてみると009に語り掛けるような優し気な少年のような声。
原作を知らないけどピッタリだと思いました。

 

 
002ジェット・リンク(高橋駿一)
高身長のイケメンさんで脚の長さにびっくり!びっくり 
その上ダンスもキレキレ・空を飛べそうな跳躍力もすごい!キラキラ

アクションも素晴らしい!

 

003フランソワーズ・アルヌール(音波みのり)
00ナンバーの中の紅一点、可憐で母性が強く優しいキャラクター、はるこちゃんにピッタリだと思っていましたが、想像以上にハマっていました。
さすが、芝居上手なはるこちゃん
ラブ
ダンサーでもあるのでフランソワーズにうってつけなんですよね。

はるこちゃんがフランソワーズに決まった時から何の心配もしていませんでしたが、とても説得力にあふれたフランソワーズでした。


004アルベルト・ハインリヒ(里中将道)
全身武器でクールな雰囲気のイケメンさん、知人で004のファンと観劇話で盛り上がりました。

 

 
005ジェロニモ・ジュニア(桜庭大翔)
ネイティブアメリカンですよね?石ノ森先生が様々な人種を集めて多様性にも触れられているんでしょうね。
力持ちで鍛え上げられた肉体ですが、見ているとご本人のお人柄のよさが滲み出ているようで、優しい方なんだろうと思います。
 
 

006張々湖(酒井敏也)
原作そっくりー!TVでお見掛けする酒井さん、ひょうきんで笑いを誘います
爆  笑

 

007グレート・ブリテン(川原一馬)
変身能力を持つ、歌もダンスも上手、そしてタップを踊り出すなんて!!!
びっくり
なんて芸達者なんでしょうね。

 

008ピュンマ(Toyotaka)
水中でこそ力を発揮する、宙づりでもしなやかな動きですごい!


 

009島村ジョー(七海ひろき)
少年院で出会った双子の兄妹の優しさで閉ざされた心を開くようになったジョー。
後に、彼らはサイボーグ0010+-としてジョーの前に現れる。

BGによりサイボーグに改造され、人間だった時の記憶を失いBGに従う。


00ナンバーたちは0010を敵とみなし攻撃しようとしますが、
人としての記憶を失っていても、彼らも自分たちと同じで戦いを望んでいないはずと仲間に話すジョー。

 
ジョーは自分たちがそうであるように、彼らも人間であろうとしていると信じているんですね。


ジョーと仲間たちの間に亀裂が入りそうになりますが、彼らのやり取りには
「人間とは何か」という哲学的命題も含んでいて、考えさせられるシーンでした。

宝塚でも漫画原作の作品は多く上演されていて、ルックスの再現度が毎回すごいと思うのですが。
かいちゃんも髪を伸ばして明るくし、ジョーに近づくようにされています。

今回、ストレートプレイだと思っていましたが、蓋を開けると歌ありダンスありでミュージカル風なんですよ。
かいちゃんはあまり器用な方ではないですが、セリフも歌も宝塚時代よりずっと明瞭になっています。
技術力は大切ですが、かいちゃんに求められているのはジョーとしての在り方や佇まいではないか。

ジョーは理不尽にもサイボーグにされてしまい、人間ではなくなってしまった哀しみを背負っている。
サイボーグとなってしまい、それを受け入れられず葛藤する。

ジョーの苦しみは、人間であろうとする故の苦しみなんですね。
彼がBGとの戦いを決意するのは、自分であるため・人間であるためなんですね。

知人によると、ジョーは憂いがあり正義感が強くそして優しいキャラクターで、知人曰く「009」は「私の青春」だったそう。
“初恋は島村ジョー”という方もいて、誕生60周年を迎える間に、アニメでの再放送や映画化もあり、今も大切に想っている方たちがいるんですね。


 

 
サイボーグというと、人間にはない力があり完全無欠なイメージを持ちがちですが。

「009」で描かれる彼らは1人が完全な能力を持っているわけではなく、一人ひとりが特殊な能力を持ち力を合わせてBGに立ち向かう、そういう設定が人間らしい。

続編があるようなエンドでしたが、今回が“誕生編”とするなら個々の見せ場としてアクションシーンが多用されるのも納得ですが。

物語好きな私としては、
もし、続編があるなら、作品に描かれているテーマを深める物語であれば… と願っています。

感想には書けませんでしたが、ギルモア博士もスカール様もアンサンブルのみなさんもすごくよかったです
ニコニコ


そして、本日は舞台「サイボーグ009」千穐楽

かいちゃん 無事完走おめでとうございますキラキラキラキラ


誰1人欠けることなく完走できたこと、安心しました。
かいちゃん、大変お疲れ様でした。
また、すぐお稽古があると思いますが、ゆっくりお休みになってください
ニコニコ
公演を観に行けたこと、大切な思い出です。

本当にありがとうお願い