OSK日本歌劇団『レビュー春のおどり』2024 | タカラヅカ Dream World

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星組をメインに観劇しています。
朝夏まなとさん、七海ひろきさんがお気に入りです。

毎年春に行われるOSKの「春のおどり」
トップスター楊琳さん・トップ娘役舞美りらさんのサヨナラ公演です。



残念なことに、昨年は1度もOSKの舞台を観れていないんですよね
あせる
楊さんの舞台を観るのもこれが最後… なので是非とも観ておきたいと観劇してきました。
 

好きな劇場の1つである大阪松竹座。
 



第一部 春楊桜錦絵(ヤナギニハルノニシキエ)

構成・演出・振付 山村友五郎

タイトルに“楊”の文字が配されている、楊さんの退団を惜しむ気持ちが込められていますね。

「春のおどり」は和・洋レビューの二部構成です。
 
第一部は和物レビューショー。


♪ 春のおどりは よいやさー

と、美しい歌声が響くとチョンパで始まる舞台、客席がわっと沸く瞬間。
恒例の始まりですが、心高鳴る幕開きです
音譜

元禄若衆の舞いに可憐な娘役さんたちが華を添えるオープニング。
春を寿ぐ歌詞と共に、はじめから客席降りがあるのには意表を突かれました
びっくり

この日はとてもよいお天気で、散りかけた桜を見ながら劇場に向かったんですよねニコニコ
まさに、「春のおどり」に相応しい日でした。

たけのこ

 
隣家から自分の敷地に伸びてきた筍を、ちゃっかり頂こうとするコミカルなミュージカルシーン。
 
朝ドラ「ブギウギ」でブレイクした翼和希さんが客席降りをして隣家を行ったり来たり、客席が喜んでいましたお願い



民謡メドレー

日本人ならよく知っている民謡“ちゃっきり節”は娘役さんたちのみでかわいい
ドキドキ

楊・舞美さんによる「深川マンボ」はテンポよく音譜

♪ えんやこらせーのどっこいせー
の「河内音頭」はノリがよくて楽しくて、関西人にはツボですね
ウインク
 

 
春夜絆剣戟


男役さんたちによる殺陣。
初めに楊さんが登場、翼さんが助っ人に現れ敵をなぎ倒していくのですが、とても迫力があります。
斬られる瞬間の効果音がばっちりハマって素晴らしいですね
キラキラ


蝶のように

蝶の絵が描かれた着物を着た娘役さんたちの舞い、妖精か天女かといった優美なシーン。


櫻よともに舞え

楊さんが一人登場し、緩やかに舞う。

 櫻は散っても咲き続ける
 さよならは言わない 悲しまないで
 今までありがとう

共に歩んできた団員や、これまで見守ってきたお客様への感謝の気持ち。
退団に向けた楊さんの想いが歌詞に込められていて。
明るい笑顔を見せてくれる、楊さんの気持ちが伝わって涙がこぼれました。





第二部 BAILA BAIRA BAIRA
構成・演出 荻田浩一


スペイン語で、「踊れ、踊れ、踊れ」という意味のBAILA BAIRA BAIRA。

ラテンのオープニングは男役・娘役の総踊り。
赤のシャツに黒のパンツ・黒のドレス、シンプルですが総踊りにはピッタリです。

ダルマに羽根の唯城アリスちゃんが極楽鳥に扮して目立っていましたね
ラブ

特別専科の桐生さんが登場し情熱的に歌う、さすがのオーラですキラキラ


ブギウギラプソディ

NHK朝ドラ「ブギウギ」と同じ「胡蝶の舞」が披露されました。

主題歌の「ハッピー・ブギ」を歌う千咲さんと城月さんの動きが、モノクロ映像のお人形さんと同じ!
びっくり

放送当初、「黒の蝶の方はどなた?」と、ネットでも評判になりましたね。
翼さんの黒の蝶を実際に観れるなんて!

ドキドキ(≧∇≦*)ドキドキ 

周りの娘役さんたちも黄色の蝶を再現、背中にちょこんとついた小さな羽根が動く度に揺れてかわいいラブラブ
本当に朝ドラの世界そのままでした。
私も朝ドラの世界の観客になったような感じでしたね。

 

 
「四季の宴」

嵐で傘がボロボロになった白藤さんを大丈夫だよと慰め、虹を見せてくれる桐生さん。
春・夏・秋・冬に扮した男役・娘役さんのエレガントなダンス。


「ジャングル・ブギー」
女豹の千咲さん、これまでかわいく可憐な役どころが多かった印象ですが、ラストの超高音シャウトに客席がざわつきました、すごい!
びっくりびっくりびっくり


「東京ブギウギ」

昭和の初め頃のいでたち・お衣装を着た娘役さんたち、そこに登場したのはまさかのフーテンの寅さん!🤣🤣🤣
 

茶色の腹巻に下駄、このお衣装で魅力的に見せることができるのは1つ1つの表情や仕草がキマッテる桐生さんならでは。
桐生さん、外しにかかってきますよね、コメディがお好きなのかな?
ニコニコ


柳下佳人

中国調のシーンで桐生さんが長いお鬚のある大上皇役に、妃たち(?)と共に戯れている。
そのうちまどろみ始めると、夜啼き鳥の楊さんが踊りながら大上皇を翻弄するという妖しいシーンでした。
トップの楊さんも桐生さんの前では下級生のお顔になりますね、懐かしい
ニコニコ


フィナーレ~パレード

トップお2人のデュエットダンス。
バッハの「主よ人の望みの喜びよ」がジャズアレンジで、その調べの美しさに涙が出ます。

楊さん・舞美さんのお互いを見る目には、これまでの思い出を振り返るような。
やわらかさ・愛おしさが溢れていてまたも涙。
軽やかに美しく踊るお2人の姿に、胸がいっぱいになりました
照れ

ここからの荻田先生の選曲が超絶素晴らしくて、涙目になりながら見ていました。

ビートを打ち鳴らすドラムの響きに乗って男役さんたちの群舞、ワクワクして踊り出したくなる!
音譜

 
続いて娘役さんたちが登場、2手に別れて斜めのフォーメーションで踊る構図に 唸らされました、荻田先生・上手い!!!キラキラキラキラキラキラ


今回の演出・構成は本当に素晴らしかった!

1時間10分と長いレビューだったのですが、中だるみすることなく場面転換もスムーズで。
1つ1つの場面が程よい長さで、次々変わって飽きることがありません。
とても優れたレビューだったと思います。

盆が回りながらセリ上がり・下がり、ここぞという時に舞台機構を駆使した演出は見事でした
お願い

白いロングコートの楊さんがにこやかにパレードで幕。
最後の観劇だと思うと大変寂しいのですが、たくさんの元気をいただきました
照れ


客席からの手拍子に応えて再度幕が上がると、OSKの春のテーマ曲「桜咲く国」
ピンクのパラソルを回しながら全員で歌います
音譜

私もミニパラソルを持参し、客席でフリフリしました(笑)
このミニパラソル可愛くて便利なんですよ、春の公演にはいつも持って行ってます。


楊さんが2階・3階席を見上げ、満員の客席を目に焼き付けようとなさっているのが見えました。


 
OSKはかつて、
親会社の支援打ち切りという厳しい状況により解散の危機にも遭い、苦難の道を強いられてきました。


近年は、少数精鋭の団員さんたちによる舞台にもかかわらず、空席が目立つこともしばしばでした。
最近になり、朝ドラでブレイクし一気に全国区に躍り出て、満員御礼の札が出るようになりました。

団員さんたちの努力がようやく日の目を見ることになったのだと、大変うれしく喜ばしく思っています
照れ


明日は「春のおどり」の千穐楽。

 
楊さん・舞美さんはじめ、OSKの皆様が無事に千穐楽を迎えられられますよう祈っています。
素晴らしい公演を心からありがとうございましたお願い