『男と女』・映像と音楽と美男と美女の融合 ・クロード・ルルーシュ監督・1966年 | 吐夢の映画日記と日々の雑感

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            ≪男と女≫

 

 

         



≪白い恋人たち≫を観た時にも

クロード.ルルーシユの映像の素晴らしさに改めて

感動したものですが、

その2年前に撮られた≪男と女≫は誰もが認める

映像、雰囲気、音楽とどれをとっても素晴らしい。

前者もルルーシュとレイのコンビでしたが、

この作品も、

ボサノバの流れるバックとドーヴイル海岸の美しさ、

ソフト.フオーカスによるベッドシーンの美しさには



息を呑んだものだ。

 



モノクロとセピア色が交叉する効果的な色調。

これはもうため息の出るようなシーンの連続でしたね。

たくさんの名シーンと共に気だるさ.。アンニュイと

もの哀しさのアヌーク.エーメ...。32,3歳だったかなあ。

モンパルナス...では凛とした美しさ。

そして、この作品を観て、

あのムートンのキャメル色のコートが似合うようになりたくて・・・・




アメリカのローレン.バコール、フエイ・ダナウエイ


こういった大人のアンニュイな役が演れる女優は


アヌーク.エーメと3人であろう.


気だるいだけではダメなのだ。断然、知性が要る.


こういう女性が好きな男性がまた格好良いんだよね。


可愛いとか、美人だとかの基準で女性を選ばず、

近寄り難く、颯爽として、もうの憂げで、そしてなにより


ファッショナブル!という女性を選ぶ人。


こういう女性を選ぶ男性にあこがれるのです。

 




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レーサーという危険な職業の男には、不安と緊張に堪えられなくて

自殺した妻の影がある。


そして、女はスタントマンという職業で仕事中の


事故で亡くなった良人の面影を引きずっている。


そんな二人が出遭って


その影を共有しながらもお互いにお互いが必要なんだと


思うようになるまでを


セリフ少なげに


美しい画像の連続と音楽で観客をトリコにした


素晴らしい作品.


お互いに妻、良人の面影が捨てきれずに


バイバイした後、女は列車の中でわが心をしっかりと覗き、


男は列車の先回りをして、


プラット.ホームで女を待ち、見つめ合い、


抱き合うシーンはジャン.ルイ.トランテイニアンの


乾いた男らしさも手伝ってため息を漏らすほどに


美しかった・


北フランスの豊かな風景も美しかった.

 




これぞ映像だ!という作品です。


これぞおとなの恋.


ストーリーはそういったものですが、


これは映像を眺めて欲しい作品です.



そして、もう伝説となるでしょうね。

♪ラララ、シャバダバダ、シャバダバダ、ラララ、シャバダバダ シャバダバダ♪


音楽のフランシス.レイは



男と女のほかに


雨の訪問者、ある愛の詩もそうだし、



さらば夏の日なんてのもありましたね。

もちろん白い恋人たち。


監督ルルーシュは他にも撮っているが


この2作で充分であったように思う。


製作  仏  1966年度

監督  クロード.ルルーシュ

音楽  フランシス.レイ

男   ジャン・ルイ・トランテイニアン

女   アヌーク・エーメ

 

 

 

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あれから50年・・・・・