傑作 | 高槻ビブリアカフェ読書会

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スペシャルティコーヒーを飲みながら本のことを語り合う
読書会のブログです。「ほな いこか!」電子版公開始まる!

 このコーナーでは児童文学の素敵な世界を紹介します(^∇^)


トップバッターはこれです。ぼくに児童文学の素晴らしさを教えてくれたタイムファンタジーの傑作!

Philippa Pearce(フィリパ・ピアス)の”Tom's Midnight Garden”

「トムは真夜中の庭で」です。





1958年に出たこの作品は同年、イギリスの児童文学に与えられる最高の栄誉であるカーネギー賞を受賞しました。

 半世紀近くも前にこの作品を読んだときの、込み上げてきたなんともいえない感動を今でも忘れることはありません。「ああ、こんな作品をひとつでも書けたら!」 

 ピアスさんはそれ以来、ローズマリーサトクリフさんとともにぼくの研究対象になりました。サトクリフさんについても是非紹介したいし、ピアスさんの他の作品についても語りたいですが、まずはこれ! 

 最初は日本語で、出来れば次は英語にチャレンジ!

 高杉一郎さんの翻訳は見事なものですが、原書を読むというのもいろんな意味でオススメです。ピアスさんの文章は飾らずたんたんと、論理的な描きぶりがあり、後にミステリ的な物語を書かれたこともわかります。この文体大好きですっ合格

 Afterwards,・・・ではじまる最後の節はもうそれはそれは素敵な文章でした恋の矢