EaSy WaLK -2ページ目

手紙5


先生覚えてますか?

あの日のことを。

きっとたかが小学生の
遊びのような
下手くそなバスケット。

でもね、先生。
みんな必死だったよ。
本気だった。
それはね、先生。
あなたに恩返しがしたかった。

あの日の最後の試合。
決勝戦。
よく覚えてる。

勝ち進んできて
残すは1試合だけ。
他の小学生も応援してくれて
あの人の多さと
歓声はきっと忘れない。

必死で戦った。
内容は覚えてない。
ただ覚えてるのは
先生が言った
最後まで諦めるな!って言葉と
涙でにじんだコート。


先生、優勝旗
プレゼントできなくて
ごめんね。

先生にとって最後の
小大会だったのにね。

こんなに泣けるんだって
くらいみんなで
泣いたよね。


手紙4

先生が熱心だったのは
バスケだけじゃない。

うちのクラスには
不登校の男の子がいた。

その子に学校に来てもらう
ために先生は
毎朝みんなで迎えに
行こうって言い出した。

みんなで朝早くに集まって
みんなで歩いて
その子の家まで行った。

その子は少しずつ
少しずつ学校に来るように
なっていった。

朝から迎えに行く人数は
最初に比べれば減った。
でもあたしを含めた
5~6人は辞めなかった。

だって学校にきてほしかった。
みんなで卒業したかった。

それに先生も毎日一緒に
迎えに行った。

毎朝楽しかったから。
全然苦じゃなかったよ。

仲間の大切さとか
チームワークとか
友情とか
全部先生が教えてくれた。

先生に出会えなかったら
あたしきっと今みたいに
生きれてないから。

先生みたいにはまだ
生きれてないけど
いつか、いつか
先生みたいに真っ直ぐ
熱く生きていきたいよ。

手紙3


ただただバスケを
する毎日の中で
だんだん自信も
つく中で

1つの目標ができた。

"小体会"

市内の小学校が集まって
いくつかの競技を競う。

その種目のなかに
バスケットもあって
その大会を目標にした。

バスケが大好きに
なってたあたしたちは
優勝しか頭になかった

それに優勝を
先生にプレゼントしたかった
少なくともあたしは
そう思ってたよ。

それからたくさんたくさん
練習した。
飽きもせず1年以上。

ねえ先生?
先生はいつもあたしたちから
逃げなかった。

先生だって他に仕事
たくさんあったでしょ?
休み時間も仕事
してたもんね。

でもあたしたちが
やりたいって言ったら
いつも力貸してくれた。

先生、あの頃あたしたちが
もっと周りが見えてたら
先生今でも
生きてましたか?

あの頃から体調悪かった?

ごめんね、先生。

気づいてあげれなくて
ごめんね、