①では浜田省吾のピックアップが多かったですが、、
今回のテーマは何でしょう?
DISC 2 /家族の歌
父母唄 / GReeeeN
こんにちは赤ちゃん / 梓みちよ
この小さな掌(詩歩子へ) / チューリップ
妹 / かぐや姫
家族をつくろう / 柿島伸次
吉田町の唄 / 吉田拓郎
息子 / 奥田民生
ANAK(息子) / 杉田二郎
野風増 / 河島英五
親父にさよなら / 森本レオ
人生が二度あれば / 井上陽水
手紙〜親愛なる子供たちへ〜 / 樋口了一
生まれ来る子供たちのために / オフコース
家族写真 / 森山良子
このシリーズ、よく出るアーティストがいますが、(株)JVCケンウッド・ビクターエンターテインメント、(株)ソニー・ミュージックエンターテインメント、日本コロムビア(株)、(株)ポニーキャニオン/ユニバーサルミュージック合同会社
という限られた中で選曲されてる為だと思います。ご了承下さい。
さて、
「父母唄」GReeeeN
以前、「探偵ナイトスクープ」という番組で、「HUG ME」と書いたダンボールの切れ端を高く掲げて、街中でアピールする若者がいました。意外に通りすがりの老若男女が笑顔でハグし、微笑ましかった。そして最後は、テレビ局側が秘密で用意したその若者の家族と対面。この家族との抱擁がとんでもなく笑い涙を誘い、私もボロボロに泣いてしまった(笑)
ご両親は、小さな子供の時以来だといい、若者も一人暮らしを始めたのと、体がどこかで両親と抱き合う感触を覚えていて、もしかしたら欲していたのかも知れないと言った。そんな照れは親子でありますし、それを歌というかたちで表現できるのは素晴らしいなぁと思います。
「こんにちは赤ちゃん」梓みちよ
作曲家中村八大の第一子誕生に際して作詞家永六輔が贈った詞だそうだ。
最後のあたりの歌詞、
♪こんにちは赤ちゃん お願いがあるの
こんにちは赤ちゃん ときどきはパパと
ホラ ふたりだけの 静かな夜を
つくってほしいの おやすみなさい
おねがい赤ちゃん♪
2番はこんなだとは知らなかった、リアル(笑)
「この小さな掌(詩歩子へ)」チューリップ
(解説抜粋)70年代の若者たちの間に「30才以上は信じるな」という言葉があった。(「ドント トラスト〜」ってやつかな?)大人になることをどこまで拒めるかという奇妙な時代でもあった。チューリップは財津和夫がビートルズのようなバンドをやりたいと福岡の他のバンドからメンバーを引き抜く形で結成。
キーボードの姫野達也は親の反対を押しきって加入した。そんな彼に娘が生まれた時に財津が贈った詞に姫野が曲をつけた。84年アルバム「I dream」収録
「妹」かぐや姫
74年シングル。「神田川」「赤ちょうちん」と並ぶ彼らの「四畳半三部作」。でも「本当の俺たちはこうじゃない」と解散のきっかけになってしまったらしい。
「家族をつくろう」柿島伸次
一瞬、福山雅治の「家族になろうよ」かと思った(失礼!)。男性からのプロポーズも「家族」は最終兵器みたいなものかもしれない、とあくまで書いてありましたぁ。
「吉田町の唄」吉田拓郎
男の子にとって父親とは、時には反面教師だったり……自分に何故この名前がついたのか、想いを語るのを待ってたことが、あったなぁ。
「息子」奥田民生
やっぱり世代的にしっくりくるなぁ。若い父親はまだ子供の頃の感情を覚えているから、「言い切れない」微妙な心理が作用する。秀逸な、歌詞ですよね。95年1月発売先行シングル。
「ANAK(息子)」杉田二郎
オリジナルはフィリピンの歌らしい。歌詞の中で、息子は完全にグレてしまってる壮絶なストーリー。ビビったけどこれ、ヒットしたんですね。昔のほうが刺激的だな。
「野風増」河島英五
自分の子供とお酒を飲む。羨ましいですね。昔、家の近くの店で会社の同僚と飲んでいた父親に私は呼ばれました。まだ小学生でした。同僚の方にとても褒められ可愛がられ、父親も何故か自慢しだし、すっかり気分よくなって帰宅して母親に言った一言。「お酒もいいんじゃない?」家族は爆笑したらしい…。
「親父にさよなら」森本レオ
選曲の田家さんは、この曲を紹介したいための「家族の歌」をテーマにしたらしい。1970年、東海ラジオの人気DJだった森本レオ作詞のあの声の語りで進む歌。傑作。思いきり親父を非難?してるのに愛情がこもってて泣けてきます。
「人生が二度あれば」井上陽水
陽水の親の希望だった歯科医を断念。音楽の道に入った懺悔であり自分の二度目の音楽人生への願いでもあるのだろう、とあります。72年。
「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」樋口了一
これ、ご存知な方いますか?スゴい歌詞ですね。原詩はポルトガル語で書かれていたそうです。以前紹介した「犬の十戒」はここから来たのでは?と思うような、まさに「年老いた親の十戒」。こんな歌の出会いがあるからやめられない。
「生まれ来る子供たちのために」オフコース
(解説抜粋)シリアスなテーマが敬遠されてた中、70年デビューのオフコースが79年に「さよなら」でブレイクした後のシングルにこの曲を選んだ時、周囲は反対した。でも、彼らにとってはこの曲こそが勝負曲だった。今、この国は、子供たちに何を残そうとしているのだろう。。
「家族写真」森山良子
(解説抜粋)東日本大震災の時、何よりも涙を誘ったのが、瓦礫の中に残された写真だった。両親や兄弟、そして友人たち。シャッターが押された時には、それがどのくらい貴重なものなのか、という意識もない屈託のない笑顔。時が経つにつれかけがえのないものになってゆく一枚の写真。
森山直太朗の母親、という認識が若い人たちに浸透していますが、その森山良子の両親は、戦後の草分けのジャズミュージシャンとシンガーだったらしい。まさに、家族の歴史が日本のポップミュージックの歴史でもあります。
家族の肖像をいろんな形で切り取った作品集でしたね。
昔、自分用のベスト盤をカセットテープに録音したり、彼女との場面ではこのテープ、とか作ってませんでしたか?曲間のこだわりや効果音なんかもいれたりして(笑)
そんな中、一番影響を受けたのは、友人が作ってくれたテープ。そこで、世界が拡がりました。とともに、ひっそりと友人を見直したりして。
紹介している曲群が、少しでもあなたの心に風をおくれていたらこんなに嬉しいことはありません。
ピックアップ
生まれ来る子供たちのために / オフコース
手紙〜親愛なる子供たちへ〜 / 樋口了一
では、12月版でまたお会いしましょう(^^)


