2章 努力しないほうがラクになる
「生き方の法則」
求めて手に入れるのが人生の前半。
折り返しを過ぎたら、捨てて手放す。
＜「向かい風」の後半生＞
＜略＞
前半生で頑張ってきた人は、
ある程度のものを手に入れているでしょう。
何かを確立しているでしょう。
今度は、それを
「手放す」
「捨てる」
ことを考えると、
「追い風」になって
くれるようなのです。
人生はマラソンのようなもの、
と言います。
人生の折り返し地点を過ぎたな、
と思ったら、
何かを求めて動くより、
今いる場所で、
「どうしたら喜ばれる存在になるか」、
今まで得たもので
「どうやってみんなの役に立つか」
と考えると、
面白い風が吹いてきます。
追い風です。
何か頼まれたら、
ちょっと自分の趣旨と
違うな、
と思ってもやってみる。
「こっちの方向なんだ」
「これが欲しいんだ」
というこだわりや執着を捨てて、
流れに身をゆだねてみるのです。
すると、
どんどん追い風が強くなってきて、
仕事でも成果が上がってきます。
こだわりや執着を
捨てれば捨てるほど、
身も心もラクに、
軽くなってきます。
逆風がない分、
どんどん前へ進んでいきます。
「折り返し地点」とは、
人生の半分ですから、
だいたい40代くらいと思って
いいでしょう。
そのくらいの年になったら、
「何かをしたい」
と考えるより、
「頼まれたら引き受ける」
というスタイルに切り替えた
ほうがラクなようです。
若い時でも、
頑張っても頑張っても
うまくいかないと思ったら、
しばらく自分のこだわりや
執着を手放してみると、
いい風が吹くようです。
『楽しく上手にお金とつきあう』ｂｙ 小林正観