福田内閣が総辞職 在任365日、7番目の短さ
2008年9月24日10時46分
最後の閣議に臨む(左から)斉藤環境相、福田首相、保岡法相=24日午前、首相官邸、松本敏之撮影
福田内閣は24日午前の閣議で総辞職した。皇居での新首相の任命式が同日中に行われると、昨年9月26日に就任した福田首相の在任期間は365日間で、現行憲法下の内閣では7番目の短さ。安倍前首相の366日間に1日及ばないことになる。
首相は総辞職にあたって談話を発表。日銀総裁人事などで「ねじれ国会」に翻弄(ほんろう)されたことに触れ、「結果として十分な対応ができなかったことに、国民に対し、責任を痛感しておりました」とした。
さらに消費者庁設置法の閣議決定や公務員制度改革などの実績を列挙して「改革は緒についたばかりですが、進むべき道標を立てることはできた」と在任中の成果を強調した。
首相は閣議後の閣僚懇談会で「本当に短かったが、ご苦労さん。ありがとう」と閣僚に声をかけ、握手。閣議前、町村官房長官には「次の総理もねじれ国会で苦労するだろうなあ」と語ったという。