昨日の記事に多くの方たちがX(ツイッター)でコメントをしてくれています。
「害獣」「害虫」だからといって、その存在に何をしてもよいとはならないですものね。
多くの方が、この件に対して問題意識を持ってくださっているのを知り、希望を持てました。どうもありがとうございます。
シカやイノシシの捕殺について、多くの人間は「『被害』があるから殺さないとね」と言い、誰でも言えることを誰もが言っている状態ですよね。
このように発言する人は思考停止状態と判断し、一線を置いているので、そのように述べるすべての人に対して意見することをしない時もあります。
誰でも言えることは一般化されているということなので、それを変えるには多くの努力と時間が必要です。
野生動物を取り巻く現状から大事なことは、「誰でも言える」ことを言うのではなく、「誰も言わないことを考え言葉にしてみる」だと思います。
誰にでも言えることを言い換えれば、(すべてではありませんが)時代遅れである可能性があり、現代一般化されていること(常識・普通)は見直さなければいけないと歴史を学び確信しました。
実際、アメリカなどでは、野生動物の「駆除」や野生動物を殺傷する行為の見直しが行なわれ、すべての野生動物に「害」を与えない「思いやりある保全」の研究が進んでおり、従来の野生動物「駆除」に批判的思考で野生動物との平和共存を目指しています。
他の国でも動物の「駆除」の考えは根強くありますが、それに対する批判的研究が進んでいるので、日本より野生動物との共存・動物の権利・福祉は先進的です。
日本の野生動物対策は「結論ありき」で進められているのです。「『害獣』は殺さないとね」との考えは、「殺さなければならない」という考えが前提にあります。しかし、言っている人はそれに気づいていないことが多いので残念です。
そのため、どう殺すか、どうすれば多く殺せるかばかり考えられていますよね。
ほぼ誰も殺さない方法を考えないのが今の日本です。
昨日見た「雑草『ギシギシ』、リンゴの木を守る?冬期ネズミの餌に 食害減らす可能性 弘前大研究」記事には、野草のシノベ(ギシギシ)が冬のネズミの主食になっているとわかったそうです。シノベはネズミの隠れ場所などになりネズミ増えると農家は思い込んでいたようで、農家はシノベを刈っていたそうです。
しかし、シノベが生えているとネズミはそれを食べ、商品となるリンゴを食べにくくなるということから研究者はこのように述べています。
「リンゴの木の食害を防ぐには、できるだけネズミの数を減らそうという考えが主流だったが、ネズミも必死で生きているのでそれだけでは難しい。春から夏は草を刈るけれど、冬には餌になる草を残す『北風と太陽作戦』も一つの手かもしれない」ノムラ研究員
このような研究がたくさん行なわれれば、人びとの意識や認識が「駆除」一択ではなくなりますよね。今後このような研究を行なってくれる方が増えるといいなと思っています。
この社会には暴力を正当化する言説が飛び散っていますが、他者への暴力は暴力です。わたしたち人間は、生き物や自然環境に対する暴力行為を改めるために平和的思考で物事を考えてみませんか。
暴力あるところに安心感や喜び、幸せ、充実など存在しません。あるのは苦しみだけです。
ひんやり涼しい部屋で休む犬たちと保護鹿たち↓
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