朝方、雨が降っていなかったので、犬たちは散歩に出発した。

数日、雨で散歩に行けなかったので、今朝の散歩は特に張り切っているように見えた。

犬のひよりちゃん(♀7歳)は、新地開拓もし、休憩をはさみながら1時間25分ほどの散歩になった。

犬のしゅんちゃん(♂10歳)はいつもの散歩コースを楽しんでいた。

 

ふたりともお散歩に行けてよかったね。

 

昨日の記事「気候危機は自然動植物に大きな影響を与える」に、気候危機が動物に与える影響を書いた。今日はその続きで、気候危機を抑えるには、わたしたちはどう行動すればいいかを考えたい。

 

気候危機は人間活動が原因で引き起こされていて、地球の動植物がその影響を受け、地球生態系に破壊的ダメージを与えている。

 

地球温暖化による気候危機は、自然動植物種の存続に影響を与え、動物の行動を変えてしまう。このことから、さまざまな問題が発生し、地球自然生態系の健康が維持できなくなる。

 

健康な自然生態系の鍵になるのが、自然動植物の保護であり、回復である。

 

そうするために、わたしたちはどのような活動をしなくてはいけないのだろうか。

 

こちらの記事「Biodiversity and Climate Crises Demand Transformative Change」に、わたしたちが従来行っている人間活動を改める必要があると書かれている。

 

「主要な生物多様性と気候の専門家からの新しいレポートでは、どちらかを効果的に解決したい場合、人類が気候と生物多様性の危機にどのように取り組む必要があるかについて詳しく説明しています。報告書は、最大限に住みやすい惑星を未来の世代に引き継ぐための最善の策は、自然に対する見方を大きく変え、経済発展に関する破壊的な考えを打ち破る必要があることを明らかにしています。要するに、私たちは自然の保護と回復、そして炭素排出を推進する経済システムの解体を優先する必要があります」。

 

 

私たちは200年以上の経済的思考を捨て、より良いものに道を譲る必要があります。

「200年以上の間、国々は持続不可能で破壊的な経済システムを地球に課してきました。それは、自然界が搾取されるために存在するという長年の見解を絶えず強化するものです。それはやめなければなりません~」。

 

 

■炭素や種が豊富な生態系の破壊や劣化を止め、代わりにそれらを回復しなければなりません。

「森林、湿地、泥炭地、草地、サバンナ、マングローブ、塩性湿地、ケルプの森、海草の牧草地、深海と極地のブルーカーボンの生息地は、炭素を隔離し、地球の種の信じられないほどの量をサポートする上で重要な役割を果たします。気候と生物多様性の危機と効果的に戦うために、私たちはそれらの保護を優先し、すでに失われ劣化したものを回復しなければなりません。そして、追加の利点として、修復は仕事と生計も提供します」。

 

 

■保全活動はさらに大きくなる必要があります。

「~2030年までに陸と内陸の水域の少なくとも30%、海域の30%を保護する世界的な運動です。より多くの陸、内陸水、海域を保護する必要があります」。

 

 

■政府は生物多様性の破壊への助成をやめる必要があります。

「生物多様性の喪失の上位2つの要因、つまり土地と海洋の利用の変化と種の直接開発は、政府によって助成されています。森林伐採、過剰施肥、乱獲、そしてもちろん化石燃料の開発などは、生物多様性と気候変動にとって恐ろしいものであり、それらはすべて政府の補助金によって支えられています。これはやめなければなりません」。

 

 

■広大なバイオエナジー作物を植えたり、無責任に広い地域に植林したりするなど、誤った気候変動の解決策を拒否する必要があります。

「報告書は、『広大な土地を再植林と植林に世界的に捧げることによって気候変動を開始することは、持続不可能と見なされるべきである』と結論付けています~」。

 

この内容からも、持続可能にはわたしたちの今までの活動を抜本的に変えなければいけないことがわかる。

 

これらは持続可能(=わたしたちの生活)をしっかり考えられた内容であり、自然動植物と人間の生活、双方のことが考えられている。

 

一方、検索中に見つけた日本の環境省の資料「生物多様性分野における気候変動への適応」には、その視点がなく「生態系サービス」と言われる、人間視点からだけの内容が書き綴られていた。

 

資料タイトル「生物多様性分野における気候変動の対応」というところから、わたしはこのタイトルが何を示しているのか理解しにくかった(「対応」ということが??)。

 

この資料の内容は、一見、自然環境への配慮を考えられているように思うが、よく読んでみると、わたしたちが今の生活を極力変えることなく、最低限すべきことをして、従来通りの「生態系サービス」を受けようというように読み取れる。

 

そして、資料の内容でとても驚いたのが、「■野生動物における影響」というところに、鹿や一部の動物種の生息域が拡大すると、「下層植生の消失や樹木の枯死をもたらし、土壌の流失、水源涵養の機能低下、景観の劣化など、生態系への影響が拡大されると予測されます」(5ページ)。ということで、これはひどいと思った。

 

われわれの活動を棚の上に置き、人間活動がもたらした環境変化を弱者である鹿やその他の動植物に責任を被せている。

 

鹿などの動物種の生息域が拡大すると生態系を悪化させる可能性があるということだが、今より地球自然環境の生態系が健全な時代には、野生生物の生息域は今よりはるかに広かった。

 

国連や他の自然環境・野生生物の研究からも、自然動植物の保護・回復が求められていることから、環境省の資料に書かれた内容は違和感しかない。

 

地球生態系の維持・回復には、個人の活動も重要だが、気候危機が喫緊に迫る今は時に政府が政策を打ち出し、その目標に向けて舵取りをしなくてはいけない。

 

日本の環境省がこの資料のような認識だというのがわかったので、日本の自然環境保護や野生生物保護が世界よりかなり遅れていることに納得できる。

 

政府や行政は科学に耳を傾け、真の持続可能を積極的に目指してほしいと思う。

 

にほんブログ村のクリックをよろしくお願いします。

↓ ↓ ↓

にほんブログ村 犬ブログ 犬 問題行動へ
にほんブログ村