熊が鹿を襲ったというニュースを見ていろいろと考えていた。

 

熊は雑食性なので、鹿を食べても不思議ではないが、これまでに調べたことからのわたしの認識は、熊は生きた大人の鹿を熊が襲うというのは滅多となく(あるのはある)、死んだ鹿や植物の茂みに身をひそめている小鹿、衰弱して身動きが取れない鹿を食べると思っていた。

 

なので、今回のニュースには少し驚いた。生きた鹿を襲うのは熊にとって労力がいることだが、お腹を空かせていれば生きた鹿を襲い食べるだろうと思った。

 

雑食性である熊が空腹になる原因は自然環境破壊や汚染がひとつだと思ったが、気候危機も大きく関係しているのではないかと思い調べてみた。

 

日本では気候危機による影響をなぜかあまり報道されていないが、気候危機は野生動植物に大きな影響を与えている(もちろんわたしたち人間にも影響がある)。

 

気候危機により、今ホッキョクグマが悲惨な状況下(海水温が上昇食料にありつけにくくなっている)にいることはよく知られているが、その他の海洋生物への影響も甚大だ。

 

CLIMATE CRISIS IS A WILDLIFE CRISIS」には、「海水温が上昇する中、海洋保護活動家は特に気候変動の明白な影響を観察しています。サメやペンギンを含む数千種の摂食、移動、交尾行動が変化しています。これにより、MarAlliance and Global Penguin Society(GPS)の保全計画において気候変動が重要な問題になっています」と書かれている。

 

陸上野生動物への影響は、熱波や森林火災、旱魃などがあり、そのことから野生動物と人間との衝突が危惧されている。

 

なぜ危惧されているかというと、生息地を失った動物たちが人間の活動域に移動を始めるからだ。

 

なので、旱魃が起こっているアメリカやメキシコや他の国では、野生動物たちのための人工水源を設置している。このことで、多くの動物たちを保護できるとWWF(世界自然保護基金)は語っている。

 

BBCNEWS記事、「人類のせいで『動植物100万種が絶滅危機』=国連主催会合」にはこう書かれている。

「国連環境計画(UNEP)主催の政府間会合は6日、人類が陸海空で自然環境と生物多様性に壊滅的な打撃を与えていると警告した。

世界132カ国の政府が参加する『生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム』(IPBES)は、人類の活動によって約100万種の動植物が絶滅危機にさらされていると警告する、報告書を発表した。

 

自然環境は地球上のあらゆる場所でかつてない速度で衰退しており、その最大の原因は人類の食糧とエネルギー需要が拡大し続けているからだという。

IPBESは、この衰退の動きは食い止めることができるものの、それには人類の自然の関わり方が全面的かつ「抜本的に変化」する必要があると結論している」。

 

持続可能を目指すのであれば、抜本的変化は必要不可欠なのだ。

 

わたしたちの暮らしを考えるのはもちろん大事だが、持続可能性を考える時は、わたしたちが自然環境から得る物事(生態系サービスといわれること)だけに目を向けず、この地球自然環境を作り上げている各種に目を向けなくてはいけない。

 

生態系サービスとはおかしな表現の仕方だが、わたしたちが自然環境から得ている物事の維持を変えずに持続可能性を求めるのは相反していることだと思う。

 

そのことについて書かれた記事を見つけたので、明日続きを書こうと思う。

 

すでに野生動物物たちは気候危機による甚大な影響を受けている。種の大絶滅を抑えるめの行動が急がれる。

にほんブログ村のクリックをよろしくお願いします。

↓ ↓ ↓

にほんブログ村 犬ブログ 犬 問題行動へ
にほんブログ村