以前、とても痩せた馬がレスキューされ回復する過程をthe dodoで見ました。
馬の名前はドリームさんです。
ドリームさんの回復過程がすばらしく、動画をみていて安心感がありました。
ドリームさんは体と心をひどく傷つき保護施設へきますが、お世話係りさんはそのドリームさんの心、体の痛みに寄り添っているのが見られます。
お世話係りさがドリームさんの痛みに寄り添っているのは、動画最初の方のドリームさんにかけられる言葉や小さな声かけなどからもわかります。
そのような動物への声かけがわたしたちの社会ではほとんど見かけないなと思いました。
海外の動画を見ていると、保護している動物や治療中の動物に「やあ、調子はどうだい?」「よく治療を耐えたね、尊敬するよ」「今から○○するよ」など人間が他の動物種に声をかけています。
このようなことからも人々は動物を個々の存在としてかかわっているのだとわかりました。
ドリームさんをレスキューしてから日にちが過ぎてくると、ドリームさんの回復とともにお世話係さんの声にはり(元気)が出てきています。
そして声掛けの内容、気持ちの高なりなどのポジティブな変化が見られます。
ドリームさんの痛みに寄り添い一緒に元気になっていく、そのような動画だと思いました。
お世話係さんはドリームさんが「人間にひどい目に合わされた」ことをきちんと認識しているのだと思います。
わたしはこの動画を見て、動物のレスキューや保護などはこういうことだと思いました。
動物たちが人間から目に合い体も精神も傷ついている、その痛みに寄り添うことが動物を救うことの重要なひとつであり、これは動物保護活動をするなら必ず必要なことです。
犬や猫、他の動物種を保護してる施設などで現在、保護動物に調教やしつけ、トレーニングなど広く行われていますが、人間に体も心も深く大きく傷つけられた動物たちに調教やしつけ、トレーニングなどおこなうことに何の意味があるのでしょうか・・・。
しかも、それを自分(個々犬など)を傷つけた同種の人間が行うのです。
もちろん、動物を傷つける人間と傷つけない人間は違いますが同種です。
さらに状況によっては、保護動物たちが施設やサンクチュアリなどで人間の見世物として扱われていることもあり、どんな地獄・・・と思います。
保護された犬や他の動物種たちはどのような気持ちで人間との時間をすごしているのでしょか。
レスキューされたときのドリームさんの体と精神の健康状態は険しかったですが、保護施設の環境やお世話係りさんたちの適切なケア、そしてドリームさん本人の懸命な頑張りがあり、元気に回復しましたが、もし、お世話係さんがドリームさんの痛みに寄り添っていなかったら回復に影響が出ていたことでしょう。
動画途中にお世話係りさんがドリームさんの体(お尻の方)を手でかいていますが、人はドリームさんが心地いいか様子を見ながらかいていることからも、動物とのかかわり方がいいなと思います。
痛みに寄り添い、気持ちに寄り添い、励ましがあるケアは傷の回復も早いと思います。
気持ちに寄り添うということは、相手の気持ちを尊重することも含まれています。
気持ちを尊重されることで、ケアを受けている本人は本人のペースで日々過ごすことができ、それも回復を順調に進めるにとってとても大事なことです。
そして、動画でドリームさんがいたスペースもよかったです。
小屋と小屋の外のスペースがきちんとあり、行き来できるようになっています。
馬に限らず人間の飼育下にある他の動物種が暮らすにはこのような形がいいです。
大型動物でよく見かけるのは、夜は小屋に入れてそれ以外の時間は小屋もない場所に出されていたり、日陰となる場所も飲み水もなかったりなどがあります。
小屋はその役割を果たす小屋である必要があります。
たとえば、暑さ、寒さ、風、雨、雪、日差しなどから避難できたり、身を隠すことができたり、体を伸ばして休むことができる十分な広さがあるなど。
・動物種によって小屋の作りは変わってきますので、動物種の習性や個々動物の好みなど知る必要があります。
建物(小屋・ケージなど)と別に動物が自由に行動できるスペースの確保は動物たちのQOLの向上に欠かせないです。
動物たちが自分の意思で自由に行動できない狭い空間に閉じ込めることについても考えることができるといいなと思います。
最後にレスキューされたドリームさんのすばらしい回復過程をまとめると、ドリームさんが劇的に痩せている所から体も回復し、お世話係りさんを柵のところで待つようになって、保護ロバさんとお友だちになり、他の馬の仲間に入るようになりました。
少しずつ少しずつ元気になっていき、仲間と安心して過ごすドリームさんの姿に心からよかったなと思います。
動物に調教やしつけ、トレーニングを行うのではなく「個々犬や個々動物の痛みに寄り添う」、このことが大事で動物たちに必要なことなのです。
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